きょうの演説原稿

ご紹介をいただきましたはせべあつしです。

あるかたから先日、こう言われました。「原発事故後のこの県議選で、共産党がいわきで2議席獲得できれば、今回の県議選の象徴になる。今回ばかりは、思想・信条を脇において、ぜひ応援したい」。

みなさん、今回の県議選はまさに、「原発なくせ」のこうした声を世界に発信する選挙です。今度こそ、2議席を必ず勝ち取れるよう、みなさんのお力添えを最初にお願いいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

あの3月11日の翌日から、私は津波被災地を回り、ガレキのなかを歩く地元のみなさんからの声を聞いて歩きました。3月12日に小名浜で津波に襲われた古湊のガレキの間を車で歩いていたら、向こうに高齢のご夫妻が歩いていました。だんなさんが足をふらつかせ、お連れ合いがそのだんなさんを支えながら、私を呼ぶのです。病院に連れて行ってほしい、ということでした。土曜日の午後でもあり、行きつけの医院はしまっていました。そこで小名浜生協病院へお連れして事なきを得たのですが、2日後にご自宅を見舞ったら、すっかり元気になられ、大変に感謝されました。あの震災後の私の活動はここから始まりました。

そして原発事故があり、行く先ざきで訴えられたのは、「放射能の影響はどうなんだろうか」「原発事故は収束するんだろうか」、そして「もう原発はなくしてほしい。共産党だけが言ってくれていたことだ」ということでした。この訴えは、7か月たった今に至って、ますます強くなっています。

私は6年前の現職時、今回の事態を予言したわけではありませんが、本会議場でこう訴えました。「大地震や大津波があったときに、原発が大事故を起こして大量の放射性物質を外部にまき散らすことで、地震災害と大規模放射能災害とが増幅し合う、人類未体験の破局的災害はなんとしても避けなければなりません」。

あってはならない、と強く訴えたわけですが、この訴えは無視され、言ったことが現実となってしまいました。そのうえ、議席を失い、事故を防げなかったことは、まったくの無念であり、悔しさでいっぱいです。

国や東電にはっきりとものを言い、再び県政に出て、もっとみなさんの力になる決意です。どうぞよろしくお願いいたします。

私たちの子どもたち、そして子孫に同じ思いをさせてはなりません。

こうした事態を前に、いわき市民、福島県民ばかりでなく、多くの国民が「もう、原発はなくしてほしい」と強く願っています。国の原子力委員会の発表でも、なんと98%の国民が「原発からの撤退」を望んでいます。

にもかかわらず、民主党の野田政権はこうした国民の声をまったく無視する姿勢が露骨です。

原発事故の原因も究明されておらず、事故の収束も不透明のまま、まして、まともな規制機関がないまま、原発の再稼動などはありえません。

福島の原発はすべて廃炉にすべきです。そして日本の原発は、期限を区切ってゼロにすべきです。

どうぞみなさん、原発をこの福島から、この日本からなくしてほしいという願い、原発事故によるあらゆる被害について、勝手な線引きをせず、東電と国の責任で全面賠償させようという願い、まき散らされた放射性物質による放射能汚染の実態を、国と行政の責任できめ細かく測定し、迅速な除染を進め、なにより、子どもたちが安心して遊び、学び、暮らし、育つことができる環境を整えてほしいという願いを、私、はせべあつしに託してください。

住み続けられる新たなまちづくりへ、ごいっしょにがんばりましょう。

そのためにも、なんとしても私の議席回復へ力をお貸しください。

どうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

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