『生ききる。』(瀬戸内寂聴・梅原猛著、角川oneテーマ21)を読みました。
86歳の梅原さんが、89歳の寂聴さんのご自宅を訪れて、4回にわたってじっくり語り合った対談です。
テーマは、東日本大震災と人災である原発事故から、日本の歴史や文化を考察し、これからの日本人の生き方、自然の恩恵に感謝する文明の創造です。
「私たちは死を前にしている。他に恐ろしいものはない。それで言うべきことははっきり言い、すべきことはさりげなく笑ってしよう」が対談の締め。
合わせて175歳の2人が、大震災という難局を乗り越え、希望を見出すために、迫力すら感じる、勇気が染み出てくるような本です。