『原発がなくても電力は足りる!』(飯田哲也監修、宝島社)を読みました。
原発の「安全神話」が完全崩壊したと思ったら、今度は「原発がなければ電力不足で日本はダメになる」とばかりに「電力不足キャンペーン」が始まりました。
「安全神話」によって、電源は原発しかないかのように刷り込まれてきた心には、このキャンペーンはたいへんに親和的です。「安全神話」と「電力不足キャンペーン」は表裏一体です。
本書では、「節電要請&電力使用制限」「原発がないと電気料金が月1000円上がる」「原発ゼロで企業が海外逃亡する」「原発は最も安い発電方式」「自然エネルギーは高コスト」の5つのウソを検証しています。
そして、原発に依存し続けると、日本のエネルギー需給はむしろ危機に瀕することを示します。