放射能と雨降り/医療費負担相談

けさの6時過ぎぐらいは雨が降ったりやんだりで、小名浜での7時50分からの定時定点の実施は微妙な情勢。

小雨の7時前に「どうしようか?」と電話があり、20分後に晴れ間が出た時点で「きょうは決行しましょう」と決断。放射能汚染がおさまらないなか、雨降りの日はなかなかたいへんです。

原発事故がなければ、多少の雨ならば、傘をさしたりカッパを着たりして、暴風雨でないかぎり、あまり迷うことはないのです。

終えてから家にもどるとちょうど電話がありました。「75歳を越した母親が手術で入院した。住民税非課税なのに、請求された医療費が高すぎるんじゃないか」と。

ヨーロッパの国々のように、窓口負担が原則無料ではないので、日本はほんとうに困った医療費負担制度です。

75歳以上の人たちを「後期高齢者」と、生きることの尊厳を傷つける制度のもと、入院のひと月の負担上限は一般の人で4万4400円。

住民税非課税世帯ではこれが2万4600円で、年金収入が80万円未満だと1万5000円です。

憲法25条が、国民の税金は福祉最優先に使う「福祉目的税」だといっているにもかかわらず、憲法に基づく政治哲学を持たない政権が続いているために、「医療も商売」になってしまっています。医療「保険」とは名ばかりです。だから、こういう複雑怪奇な自己負担を強いるしくみを作るのです。

ともかく私にとっては、震災や原発事故によることではない相談が寄せられることで、なにか、日常がもどってくる感じです。

わが家の庭の植物です。

「放射能と雨降り/医療費負担相談」への3件のフィードバック

  1. 長谷部さん、こんにちは。だいぶ前に、薄磯の町とお墓の写真をお願いしました、あすかです。
    その節は大変お世話になりまして、ありがとうございました。
    実家はありませんでしたが、お墓は以前と変わらず無事でした。
    家族もようやく、沼の内の雇用促進住宅に入居ができまして、再スタートいたしました。

    妹から連絡です。
    このアパート周辺の子供たちは、放課後になるとアパートの公園で遊んでいるそうです。
    いわきは大丈夫と言われて皆安心して遊んでいたそうですが、隣の松林が放射線数値が0.9あると聞いて
    市役所に調べるようにお願いしたそうですが、いわきは0.2だから大丈夫・・・で終わってしまったそうです。
    長谷部さんのお知り合いで計測してくれる方はいらっしゃいませんか?
    こんな要望がたくさん来ていることと思います。
    姪っ子も遊んでいるので、できるだけ不安を取り除いて遊ばせてあげたいと思っています。
    どうかよろしくお願い致します。

  2. あすか様
    やっときのう(10日)、住宅へ出かけました。
    実はここのもともとの住民からも連絡があったのでした。
    ここには豊間で家を流された、私の知り合い(医療生協職員)家族も入居中です。
    値は近接地でもばらつきがあります。
    ただ、マイクロ(百万分の一)のひとつ下の桁(一千万分の一)の数字の2倍、3倍がどれほどの影響を与えるかは、専門家でもわからないので、ほんとうに困った世の中に生きることになりますが、いずれにせよ、「しっかりした防護策」をとる生活を心がけるよりほかにありません。

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