夕べ、党地区委員会に介護・医療相談の電話があり、私に連絡がありました。
浜通り医療生協の居宅介護支援事業所職員にも同行してもらって、たずねました。
寝たきりのお母さんを息子さんが1人で介護しています。息子さんはもともと首都圏の医療機関で技術者として働いていた医療関係者でした。
要介護5で、ケアマネジャーも、医師も、訪問看護も、訪問介護もかかわっているのですが、こうした関係のなかで、ものすごい悩みや葛藤をもっていたのでした。
医療や介護の現場では、こうした場面はいつでもあるのですが、ただ、当事者のかたにすれば、「ウチの家族だけ」の話です。医療関係者でも、こういう場面で「いったい誰に頼ればいいのか」という思いに迫られることを知る機会となりました。
医師や看護師に対するいろんな思いを語ってくれたのですが、家族のそうした思いに寄り添った医療・介護とはなんなのか、きびしく問い詰められた思いです。
「患者・利用者の立場に立つ」というのは、あらゆる医療現場・介護現場の建前であることは間違いないのですが、これを実践できるのかどうか、実践できる制度的なしくみなのかどうか、こうした場面に出会うたびにいつも思い、政治が家族のこうした思いを活かそうとしていない「怒り」をもつのです。