「映画で心休めませんか」の言葉に誘われました。
第1部が寅さんシリーズ第15作の「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」。1975年8月封切り作品で、あれこれあった末に、雨の降る柴又駅へ寅が迎えに行き、リリー(浅丘ルリ子)と相合い傘で帰るシーンが「シリーズ屈指の名場面」。
私はたぶん、高校卒業後の21作目からは欠かさず観ていたシリーズ映画で、なにかやっぱり、あのドンチャン騒ぎに懐かしさをおぼえます。
映画のあとは、いわき市内の津波被災地を視察してきた山田洋次監督のトーク。「寅さん映画を作りつづけて」といったテーマでしたが、「観客のものになっている作品」だけに、科学技術がどんどん進歩する世の中で、進歩しようともしない寅をスクリーンにどう映し出すかは、山田さんの楽しみでもあったように思います。
会場のすぐ向かいが、高校同期の開業医。上映前によって、3・11からの様子を聞きました。