官房機密費

官房機密費について、鳩山首相は野党・民主党の前の代表時代、「必要性はなくなった」(01年2月5日)、公表し削減する(01年5月9日)と主張する代表質問をしていました。

ところが政権交代があっても、15億円弱の予算はそのまんま、使い道も秘密のまんま、事業仕分けの対象にすらあげません。

そんななか、小渕内閣で官房長官を務めた自民党の元幹事長・野中広務さんが4月19日にTBSニュース番組で国会での野党対策のほかに複数の政治評論家に配っていたことを証言し、その後もいくつかのマスメディアインタビューに同様の話をしています。

評論家に機密費を渡すとはつまり、政府による世論操作が意図されていることは明らかではないでしょうか。そして受け取ったジャーナリストは権力監視どころか権力すりよりです。

野中さんの証言内容が事実なのかどうか、出した側も受けた側もあいまいにすることは許されないし、政府がその実態を明らかにしようとしないなら、政府による世論操作に対する現政権の姿勢が問われます。

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