雨上がりの朝の散歩。けさはわが家がある三丁目内をぐるっと。
「安倍政権ができて正規、非正規の格差は縮んでいます」? 格差の拡大が現実に進行し、しかも、直前の国会ではそれまで「原則1年・最長3年」という労働者派遣期限制限を超えて働かせるときは正規雇用にするという法の根幹を壊し、人を変えるなどで派遣を永久に使えるように労働者派遣法を変えた張本人が安倍首相です。それまでも安倍政権になって非正規雇用はふえるばかり。いっそう非正規労働を広げる意図です。 それでいて「同一労働同一賃金を進める」「非正規という言葉をなくしていきたい」、厚顔無恥のデタラメも極まれりです。また、農林水産物の輸出が、安倍政権前2012年の4497億円から3年後の2015年には7451億円に増えたことで「私たちは結果を出しています」と自慢話。一方で首相がわざと言わない輸入額は、同時期に7兆9178億円から9兆5209億円に、1兆6031億円も増えました。
安倍政権がまともな情報も国民に示さないまましゃにむに進めているTPP(環太平洋連携協定)に批准すれば、輸入はもっと増え、39%に低下している食料自給率は壊滅的になります。ところで輸出の内訳は、国産農産物を使わないジュースやラーメンなど企業製品と水産加工物が中心で、純粋の農産物は1割未満。 これは、2013年5月に政府が決めた「農林水産物輸出戦略」で2020年の輸出目標を1兆円としたものの、その内訳はほとんど国産農産物を使わない清涼飲料や菓子、インスタントラーメン、みそ・醤油(しょうゆ)などの加工食品が50%強、水産物と林産物が38%で、純然たる国産農産物は米、牛肉、野菜・果物、花、茶で835億円、農業総産出額8・4兆円に比べれば1%以下にすぎない「目標」を金科玉条にし、「とにかく数字だけ言い立て、上昇している数字を並べ立てればたいていの国民はだませる」と思っているとしか思えません。