きょうも県議団として、葛尾村(かつらおむら)の廃棄物焼却減容化施設を視察しました。
環境省が発注した施設で、正確には「葛尾村対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)」とあります。
葛尾村は現在、避難指示解除準備区域・居住制限区域・帰還困難区域の3区域に再編されていて、全村避難中です。この施設は帰還困難区域内にあります。
建設から解体までの期間が昨年(2014年)5月21日から2018年3月31日までの「業務期間」としての施設です。建設・運用・解体込みの契約で372億円弱。
ここでは村内で発生する廃棄物を焼却により減容化しますが、24時間連続運転で、1日処理能力が200トン、最終的に12万9,000トンの処理予定です。
キロ当たり10万ベクレル超の灰は中間貯蔵施設へ、10万ベクレル未満は富岡町内に埋設処分とされますが、いずれも予定なので、この施設の解体見込みも実は未定です。
これにしても福島原発事故による必要にして迷惑な施設で、福島県内の市町村に環境省が整備するとしますが、すべて電気料金か税金で国民が負担させられるのは理不尽きわまりありません。これでも原発は「安い」と言い張るのでしょうか。