夕べのうちに福岡市へ移動し、けさ、糸島市の「スマートハウス in 福岡水素タウン」の現地へ行きました。
おとずれたのは、「西部ガスエネルギー株式会社 福岡水素タウン 前原(まえばる)事務所」。
福岡県が推進する「福岡水素戦略」に基づく社会実証事業として、市内の団地150世帯にLPガス仕様の家庭用燃料電池(エネファーム)を集中設置しています。
加えて、太陽光発電、蓄電池などを設置した環境対応モデルタウンです。
08年から区長説明会・住民説明会・モニター説明会を重ね、09年には150世帯が決まり、「タウン」が完成した、とのこと。「水素」を使って「エコ」な暮らしを、というのも当初はなかなか理解を得るのも難しかったようです。
視察は、各地からのガス会社が多いらしく、議会や行政からはめずらしい、とのこと。
午後は、九州大学水素エネルギー国際研究センター。
こちらの視察は、昨年度はおよそ290件、約6,500人だったそうで、ほぼ毎日の対応だそうです。
「燃料電池を核にした水素エネルギー社会実現へ」、移転工事真っ最中のキャンパス内の約1万3,000㎡の実験研究エリアに約300人の研究者が、燃料電池・水素エネルギー関連研究に従事しています。
県からの出向者もいて、「福岡水素戦略」のとりくみについて説明を受けました。
構内には、燃料電池自動車用の水素ステーションも設置されており、その現場も視察。今年度中に東京、愛知、大阪、福岡やこれらを結ぶ地域中心に今年中には100か所の先行整備を民間主導でめざしているそうですが、まだ17か所。コストやスペースの「壁」が高いようです。