午前中、県議団として、ふくしま民主教育研究センター(民教研)のみなさんとの懇談をしました。県教育行政をめぐる意見交換の機会をつくろうと以前からお互いにしていたのですが、やっと実現しました。
昨年3月に県教育委員会が決めた「第6次福島県総合教育計画」についての民教研事務局としての検討・分析、原発事故後から今に至る避難地域の学校の実態、県議団としての県議会での県教育行政をめぐる論戦の報告を受け、かっ達な意見交換をしました。
この「計画」について、私は昨年の2月議会総括審査会で、私なりの根本的疑念を示しながら教育長とやりとりをしていました。
それにしても、事故直後、福島第一原発から「30km未満は危険だが、30km以上離れていれば大丈夫」とばかりに、35km圏内の学校や公共施設に子どもたちを集めて、夏に窓も開けず、長そでシャツや一日中マスク着用の生活をさせたこと、事故後3週間もたたない2011年4月8日、子どもたちの生存すら確認できていない困惑と強制移住・避難生活によって困難なまっただ中の学校現場に、県教委が、「学力向上」のためにつくった「定着確認シート」を継続して活用するよう通知していたこと、仮設校舎の小学校の理科教室に水道がないことなどは、この機会に私も初めて知り、驚きました。
「一人ひとりの子どもたちに寄り添った教育活動がますます困難になっている」と訴えられましたが、こうした現場からの声をしっかりとくみとれる教育行政はもちろん、「学力」とは何ぞや、といったことを含め、「教育ってなんだ」と叫びたくなる思いです。
午後は、9月議会での質問の検討を始める県議団会議。代表質問、一般質問にそれぞれ立ちますが、現時点での構想と項目を出してもらい、県知事選を間近にしてどういう角度にするか、立てた項目の現況の確認が必要だ、などなどと言い合いました。
ちなみに私は、閉会日前日の9月30日に総括質疑を予定していますが、まったくの白紙です。したがってきょうの検討対象にもしませんでした。