いわき市海水浴場海開き式が勿来(なこそ)海水浴場であり、参加してきました。
【『観光パーフェクトガイドいわき』(歴史春秋社、2001年)より】
市内には10の海水浴場がありますが、2011年の東日本大震災後は、翌12年に勿来海水浴場だけの海開きがあり、昨年は勿来に加えて四倉(よつくら)海水浴場も海開きがあり、今年もこの2つの海水浴場だけです。
海水浴客数はその年の天候にもよりますが、たとえば震災前の4年間の10海水浴場で60万~100万人が来ていました。2010年は80万人ちょっとでした。
12年は勿来だけで8,500人弱、去年は2つの海水浴場で3万5,000人を超えたぐらいです。
津波被害によるがれき撤去や復旧作業の影響はもちろん、原発事故の影響も心配され、海水や空間の放射線量測定のうえで今年を迎えました。2つの海水浴場の海水からの放射性物質は検出限界値未満、空間放射線量も毎時0.04~0.06マイクロシーベルトです。
オープニングのアトラクションは、地元・勿来工業高校のフラ愛好会「マウロア・ラウレア」によるフラダンス。
「仮設住宅では元気を、高齢者施設では笑顔を、幼稚園では夢を」と、100回以上の慰安フラダンスをしてきた、とのこと。20分弱で、7つのダンスを元気に踊ってくれ、拍手喝采です。
式典前の地元の海水浴場安全対策実行委員会主催の神事が終わるころには会場の海上にヘリコプター。海上保安庁の第二管区海上保安部仙台航空基地から飛んできた愛称「うみすずめ」。この海開きのために来てくれました、と司会から紹介がありました。
そういえば神事の「降神之儀」があってからだったか、地震があり、海を目の前にしてさすがに会場がざわつました。降りてきた神様までお祝いしてくれたのか、と思ってしまいました。