6月県議会最終日のきょうは、本会議での議案採択です。
議案について意見を表明し、態度を明らかにしたのは共産党を代表して討論した私だけでした。
とくに自民党から出された集団的自衛権行使容認前提の意見書については、きのうの閣議決定に満身の怒りをもった抗議と、撤回を強く求めたうえで、私なりに全面的に批判しました。
直近の世論調査や地方議会の動き、安倍首相の改憲日程に従属した機関に過ぎない安保法制懇、国連憲章の「紛争の平和的解決」の精神をもっとも体現した日本国憲法を保持し続ける日本国民がノーベル平和賞にノミネートされた国際的・歴史的意義、集団的自衛権は日本が他国の戦争に加わる攻撃参加権であること、「憲法9条のもとでは集団的自衛権行使は許されない」とする半世紀にわたる政府解釈、自民党の幹事長をかつて務めた加藤紘一氏、古賀誠氏などの警告、自衛隊を殺し殺される軍隊とすることが集団的自衛権の本質であることを述べました。
ほとんど野次のない静寂の中の討論は、私も少し意外でした。
今回は、39の意見書への態度が各会派によって様ざまだったために、14回にわたる採択でした。たとえば、すべてが全会一致で可決ならば、一括して1回の採択ですが、14種類の組み合わせがあったということです。
自民党提出の行使容認意見書では、未来ネット(5人)と公明(3人)が退席、民主・県民連合(14人)、共産(5人)、みどりの風(2人)が反対し、自民党だけ(議長除き27人)の賛成で可決されてしまいました。
共産党提出の行使容認反対意見書では、民主・県民連合も退席し、共産、みどりの風、および民主・県民連合所属で1人だけ議場に残った社民の賛成、自民だけの反対で否決されました。
福島県議会に汚点を残した場面と言わざるを得ません。
閉会後、議長から「名演説だった、感動した、歴史に残る」と持ち上げられたり、議会閉会のあいさつに控室にみえた知事が私に拍手をしてくれたことを、どう受け止めたらいいのやら。