視察3日目は、金山町役場へ行き、JR只見線の復旧と利用促進策について、金山町と只見町2町のとりくみを聞きました。
2011年7月の新潟・福島豪雨により、只見線は、会津川口駅から只見駅の間の復旧はいまだ見通しが立っていません。
2町とも、町民・町職員をあげての利活用や、さまざまなイベント、汽車賃支援などを含めた事業にとりくんでいます。
県としても、只見線沿線が10基の発電用水力発電所を擁しての電力供給地として、戦後の復興と高度経済成長を支えてきたことを訴え、復旧復興基金寄付金募集などにもとりくんでいます。
ただ、両町長が強調していましたが、奥会津の公共交通機関は、費用対効果で論じられない価値があることをしっかりとらえることだと思います。
観光資源開発・企画立案だけでなく、たとえば高齢者が利活用しやすい運行や運行時間を工夫し、外歩きできる機会をつくり、健康で元気な環境をつくることで、医療費・介護費の縮減に役立つはずです。「公共」の仕事は、「一本の鉄道」だけでなく、その鉄道がとおる地域づくり全体を見渡すことが必要だと思います。JRはそういう視点を基本に考えるべきです。