福島第一原発視察

140519免震重要棟

党として、事故から3年2か月たつ福島第一原発を視察しました。

私は、おととし、去年の県議会常任委員会での視察から3度目です。

視察したのは、笠井あきら衆院議員、党福島県議団の5人、それに九州電力川内(せんだい)原発の地元のまつざき真琴・鹿児島県議、井上勝博・薩摩川内市議などです。

140519Jヴィレッジ概要説明

まずは原発事故収束へ向けた作業員の中継地で、第一原発から南に20kmの地点にあるJヴィレッジ敷地内でホールボディカウンター検査を受け、会議室で菅沼希一副所長らから現況や緊急医療体制などの概要説明を受けてから、東電のマイクロバスに乗り込みました。

Jヴィレッジ敷地内の空間放射線量は毎時0.1~0.3マイクロシーベルトですが、国道6号線を北上していくと、バス車内で楢葉町役場前通過時が0.7、第二原発入口通過時0.9、富岡駅前商店街入口通過時が1.3とだんだん上昇。

大熊町に入って熊川通過時が6.0、第一原発へむかう入口で12.5、国道を右折して原発へむかうとまもなく16.9、その数秒後の地点では26.0となりました。

140519アルプス

サイト内の免震重要棟に入ると、すぐに声をかけられました。「中学校でいっしょでした。ご迷惑をかけています」と。いろいろなところで大事な仕事を担っている年代であることを実感します。

小野明所長からあらためて作業や現況の説明を受け、防護装備を着用してから、原発構内を視察。多核種除去装置(ALPS)、4号機のオペレーティングフロア、地下水バイパス計画専用井戸、10m四方の凍土壁実証実験現場などをまわりました。

140519一の4号機

1~4号機タービン建屋海側の道路が工事中で通過はしませんでしたが、前の視察時には3号機前を通過するときの車内での空間放射線量は毎時1㍉シーベルトをはるかに超えましたが、今回は、3号機にいちばん近い陸側を通過したときが毎時75マイクロシーベルトでした。

ともかく、汚染水をはじめとした事故収束の根本対策のための国の姿はまったくと言っていいほど見えないのが現実です。

しかも過酷な状況のもとで働く作業員の健康管理と安全確保も改善されているとは言えません。

こうした現実を見るにつけ、安倍政権の原発再稼働・輸出・永久使用政策回帰への憤りはますます強まります。

原発視察を終えるや、私は、きょうからの県議会特別委員会県内調査のために、今晩の宿の喜多方市内へ向かいました。

 

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