被災地視察同行/楢葉町・富岡町/現実

140514Jビレッジ

きのうからいわき入りしていた山口県の医療生協・健文会の被災地視察に同行しました。私も理事を務める浜通り医療生協を通しての視察でした。

140514R6号

みなさんが宿泊されたいわき市平(たいら)から国道6号線を北上し、四倉(よつくら)、久之浜(ひさのはま)などのいわき市内津波被災地の現場を通り、広野町、楢葉町、富岡町の様子を見てまわります。

140514楢葉・仮置場

今回は、楢葉町に居住していた住民がその自宅を案内してくれました。家を新築して5年目での被災。いわき市への避難生活を続けて3年の間に何度か自宅にもどって荷物などを整理しているものの、泊まれるわけではありません。

140514楢葉・住民宅2

カレンダーは3年前の3月のまま。台所は、3年前の3月5日に工事して5日間だけ使っただけ。

140514楢葉・住民宅3

お子さんの就職先からの連絡文書も壁に張ったままです。

その住民は、この3年間の家族や本人をとりまく現実や心の葛藤をありのままに語り、「これが原発だ」と訴えられた思いです。

140514楢葉・宝鏡寺から

楢葉町の宝鏡寺では、住職であり、原発問題福島県民連絡会代表の早川篤雄さんから話を聞きました。

140514夜ノ森居住制限

富岡町の桜並木で知られる夜ノ森では、居住制限地域と帰還困難地域の間にバリケード。通り沿いの空間放射線量は毎時5.4μ㏜超です。

140514楢葉・竜田駅前

私がこのルートでまわるのは4度目ぐらいだと思いますが、山口県のみなさんにとっては大半が初めて。

たいへんに驚かれたようでした。これが原発であり、事故が収束していないどころか、住民の暮らしの先行きがまったく見えないのが現実です。

 

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