東京・永田町の首相官邸前前抗議行動が、きのう(2014年5月2日)100回となり、各紙で報じられました。
2012年3月29日、原発ゼロを求める「首都圏反原発連合」(反原連)の呼びかけで始まった毎週金曜日の行動です。これに呼応し、全国各地でも毎週金曜、「再稼働反対」「原発いらない」の思いのたけを訴える行動が続けられています。いわき駅前でも行なっています。
「しんぶん赤旗」では、きのうの福島市内「街なか広場」での金曜行動の様子も伝えています。
ときを同じくして、欧州歴訪中の安倍首相は、イギリス・ロンドンの講演で「世界のどこにも劣らないレベルの安全基準を満たした原発を、慎重な手続きを踏んで再稼働させる」と表明(日本時間2日早朝)。事故原因の究明もされず、現実的な住民避難計画も立てられず、汚染水処理をはじめとして事故収束のめどが立たない現実を目の前にして、なんと恥知らずな言動をするのでしょうか。
きょうは1947年5月3日に施行されて67年になる憲法記念日。
安倍首相の念願は「壊憲」。安倍首相の解釈による壊憲の進め方について、南野森(みなみの・しげる)九州大准教授が「朝日」4月27日「ニュースの本棚」でこう書いていました。
「どの内閣でも、そしてどの論点でも解釈改憲は可能となり、したがって9条どころか憲法さえあってもなくても同じ、ということになってしまう。憲法を国民に取り戻すと言っていた安倍首相のやろうとしていることは、結果として、国民から、そして日本という国から憲法を奪い去ること」と。
秘密保護法制定や憲法解釈の変更に、保守の人びとを含め反対の声が広がっています。憲法を守り活かす国民と、壊憲をねらう勢力との激突です。国民によって権力をしばる憲法の正念場と言えます。