『「原発事故子ども・被災者支援法」と「避難の権利」』(eシフト[脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会]編、合同出版[ブックレット])を読みました。
人の人生を根本的に変えてしまった福島原発事故を体験しながら、これをなきものとしようとする財界・政界の動きが露骨です。
汚染水問題をはじめ、事故収束がいまだ先が見えないにもかかわらず、国が前面に立つ姿勢はまったく見えません。被災者・被災地切り捨て安倍政権です。
ほんとうの意味で被災者に寄り添い、「『多様な選択肢』を認めたうえで、被災地と移住先を行ったり来たりすることを支援し、移住した後でも被災地の復興に資する方法も模索するべき」、「『自己決定権の尊重』と、それを実質的に保障するための『情報公開』と、『多様性』を認め合う社会が、被災者にとっても、これからの日本全体にとっても必要なのではないか」とは、私はまったく同感です。
いろいろな立場、考え方があるのは当然のことで、「それを乗り越えるためには『多様性』を認め合うことが前提」とすることを、社会に根づかせる営みが不可欠だと思います。