日本共産党綱領

140413綱領

『綱領教室』第1巻~第3巻(志位和夫著、新日本出版社)と『党綱領の力点』(不破哲三著、日本共産党中央委員会出版局)を読みました。

綱領は、政党にとっては命みたいなもので、エンゲルスなどは1875年にすでに「公然と打ち立てられた旗であって、世間はこの旗によってその党を判断します」と言っていました。

日本において、綱領をそうしたものとして位置づける政党は、共産党以外にはなさそうな気がしますがどうなのでしょうか。

日本共産党の綱領は、1961年の第8回党大会でつくられ、2004年の第23回党大会ではその精神をしっかりと引き継ぎつつ、国民に分かりやすいものに大きく改定されました。

この教室は、2010年に党中央として1年がかりで「綱領・古典の連続教室」を開くことを決めた党史上初めての試みでした。綱領を志位委員長、古典を不破社会科学研究所所長がつとめ、「綱領」は12回にわたった講義を3巻にまとめたものです。

「力点」は、2013年3月の「特別党学校」での講義をまとめたものです。

ちなみに日本共産党の綱領の構成は、第一章「戦前の日本社会と日本共産党」、第二章「現在の日本社会の特質」、第三章「世界情勢-20世紀から21世紀へ」、第四章「民主主義革命と民主連合政府」、第五章「社会主義・共産主義の社会をめざして」。

旧ソ連や中国や北朝鮮と「社会主義・共産主義」を直結してイメージされる人も少なくないのですが、社会主義・共産主義の未来社会のキーワードが「自由」であり「人間の自由な発展」であることを自らのものとすれば、旧ソ連が社会主義とは無縁国家であったし、北朝鮮もおよそ社会主義とは言えず、中国・ベトナム・キューバなども社会主義をめざす国家建設を進める途上にあることは明々白々だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です