『歴史から学ぶ 日本共産党史を中心に』(不破哲三著、新日本出版社)を読みました。
Ⅲ部構成で、第Ⅰ部が党創立90周年(2012年)と85周年(07年)の記念講演、および07年に亡くなった宮本顕冶さんへの党を代表しての弔事弔辞の3編。
第Ⅱ部は、野呂栄太郎と彼が責任者として企画・編集にあたった『日本資本主義発達史講座』(岩波書店、全7巻、1932年5月~1933年8月配本)を中心に、日本共産党の戦前の理論史に光をあてた2編。
第Ⅲ部は、日本の過去の戦争について、もっぱら政府・軍部の公式文書によって、領土拡張の野心を最大の原動力とした侵略戦争であったことを余すところなく明らかにしています。「靖国」派や「復古・逆流」派がいかに歴史の事実に目をそむけ、観念的に戦争美化論を繰り返しているかがよくわかりますが、ともかく、国民的規模で徹底的に撃破しなくてはなりません。
まぁ、ともかく、不破さんのたゆまぬ理論活動はたいへんなものです。