日本軍「慰安婦」制度/歴史を認め事実を伝える

140316慰安婦

『日本軍「慰安婦」問題すべての疑問に答えます。』(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)編著、合同出版)を読みました。

A4版の大きな本で70ページ弱です。

2007年に開催した「中学生のための『慰安婦』」展で作ったカタログに、新たな情報を加えて編集し、昨2013年11月に発行されました。

第1章の「日本軍『慰安婦』制度の仕組みと実態」では、日本政府が調査し発表した軍関係の資料や元日本兵の証言を含め、これまで積み上げられてきた調査・研究から「仕組みと実態」を明らかにします。

第2章の「『慰安婦』制度の被害と実態」では、朝鮮、フィリピン、台湾、インドネシア、日本、オランダ、中国、マレーシア、韓国、在日韓国、東ティモールの被害女性たちの証言です。そもそも、「強制連行しろ」などという文書が作られたはずもなく、どう連行され、どんな境遇だったかを語れるのは彼女たちだけです。

第3章は「日本政府の対応と、各国・国際機関の反応」、第4章は「女性国際戦犯法廷とNHK」、第5章が「教科書問題と『慰安婦』記述」です。

「日本人である私たちは、この加害の歴史を認めなくてはなりません。そして『二度と戦争を起こさない』『少女や女性たちを性奴隷にするような反人道的な行為は決して繰り返さない』という強い意志で、この『慰安婦』制度の事実を伝え続けなくてはなりません」(はじめに)。

 

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