元日の夜に帰省した娘は、大震災・原発事故の1年前に福島県立富岡高校を卒業していました。3年間、女子サッカー部にいて、「部活のために通っていた」とのこと。
いま、富岡高校は県内のいわき明星大学・福島北高・猪苗代高、それに静岡県立三島長陵高の4か所に「避難」中です。
母校の今を見たい、ということで、富岡町へ行きました。
富岡高校といえばきのう、第92回全国高校サッカー選手権大会で、茨城県代表の水戸啓明高校にPK戦の末に惜敗したのでした。昨年大晦日の1回戦で愛媛県代表の松山商相手に大会初勝利した試合を娘は観戦していました。
人が住んでいない地域の高校に横断幕などの応援メッセージは感動ものです。
ちょうど富岡高に到着した時、すぐそこに体長1.5mぐらいの真っ黒なイノシシ(イノブタ?)に遭遇したのですが、びっくりして記録できませんでした。
高校正門の線量計は毎時1.342μ㏜。校庭前での私の携帯線量計は毎時2.5μ㏜でした。
娘と中学までいっしょだった子も娘といっしょにわが家に来たのですが、「言葉にならない」と行く先々で口にしていたのはきわめて印象的でした。彼女は中学卒業後、関西で暮らしていて、「福島のことはほとんど知らされない。福島の現実をもっと知らせたい」と語っていました。
いわきにもどってからは、久之浜の現状を見、かなり遅い昼食を私の高校同級のラーメン屋さんでとりました。娘もその友だちも「おいしい、おいしい」と言ってくれるので、うれしい限りです。