戦後歴程

131227戦後歴裎

『戦後歴程』(品川正治著、岩波書店)を読みました。

副題が「平和憲法を持つ国の経済人して」、オビには「財界中枢で平和を求め続けた稀有な知性の記録」とあります。

071215品川正治さん

私が品川さんの「肉声」を最初に聞いたのは2007年12月15日、いわき市「九条の会」連絡会主催の講演会でした。「戦争、人間、そして憲法九条」。当時、83歳でした。

その次がその3年後2010年の日本共産党第25回大会。「平和・民主・革新の日本をめざす全国の会」(全国革新懇)代表世話人としての来賓あいさつでした。「経済界に身をおきながら、こういうところでお話しするのは、めったにない」と言いながら、「行き過ぎた大企業依存、行き過ぎたアメリカ依存、その根底には反共というものがありました。このことが、いま大きく変わり始め、反共がはっきり崩れていこうとしています」「公然と自信をもつときです」「反共は恐れるに及びません」。

いまも耳に焼きついています。

昨年8月29日に89歳で亡くなりました

彼が復員船で憲法9条に出会ったことが戦後の彼の人生を規定したであろうことは話を聞いて感じ取ってはいましたが、関西労働学校で学んでいたことや、労働運動に傾注していた時期があったことを初めて知りました。

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