原発避難者訴訟第2陣/聞かないと気づかない苦悩

131226提訴報告集会

福島原発避難者訴訟第2陣の提訴と報告集会があり、私は「元の生活をかえせ・原発事故被害いわき訴訟原告団」の1人としてその応援のために参加しました。

この第2陣提訴には137人が加わっていますが、101人は川俣町山木屋地区の住民です。双葉郡住民中心の第1陣(第1次昨年12月3日提訴、第2次今年7月13日提訴、原告数221人)に加え、358人の原告団となりました。

今回の提訴は、第1陣原告団によって切り拓かれた道をさらに大きくなった原告団として進むこと、双葉郡だけでなく、川俣町山木屋地区が加わることで原発被害の新たな事実が明らかにされること、被害のさらなる掘り起しの契機になるという3つの意義が弁護団から報告されました。

131226避難者訴訟2

きょう参加していた原告団の役員9人、弁護団の9人がそれぞれ発言してくれたのですが、とりわけ山木屋地区のみなさんが「放浪の身だ」「避難指示された地域の住民であたかも手厚く保護されているかのように見られ、“在日福島県民”のような思いだ」「入籍直後の避難で人生が完全に狂わされた」「帰還せよと国は言うが、わが家を無償譲渡するからあんたが子どもといっしょに暮らしてから言ったらどうか、と言いたい」「老後の余暇を奪われた」などなどと、聞かなければその苦悩を気づかされない話ばかりでした。

131226避難者訴訟1

加害者としての自覚がない東京電力は、事故の原因は津波だ、とこの間の裁判で堂々と主張し、賠償もいかに値切るかに力を集中しているかのようです。安倍政権のもとで、原発再稼働を前提に経営再建を後押しされています。

原発事故がなかったかのように、電力会社を中心とした財界と、その財界に支えられる安倍政権の暴走政治をなんとしてもストップさせなければなりません。

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