【薄磯から見た工事中の塩屋崎灯台】
あれから2年半です。
あの日、津波の直撃を受けたいわき市内の薄磯(うすいそ)海岸、豊間(とよま)海岸、江名(えな)漁港、中之作(なかのさく)漁港、小名浜と海岸沿いを歩きました(自家用車で走りました)。
当時は県議選を直前にして、いつまで延期されるのかわからない「浪人中」の身でした。あれから何度かたずねていたお店にも寄りました。
【薄磯地域で流された家の土台には「花」】
自らも漁業者で観光業も営むかたは、全国を「買い付け」で回っていますが、「いわき」の車のナンバーを見られただけで、いまだに「放射能を持ってきたんじゃないか」の声が遠巻きに聞かされる、と言っていました。汚染水問題もあって、「風評被害」はこれからがますます広がることを体感している、と語っていました。
漁港前で全壊した事業所は、お店を新築してしばらく前から営業を再開。震災前、震災直後も何度もたずねていながら、きょう初めて商品購入。
【豊間の海沿いは流された家の土台だけ】
また別の漁港前は83歳のおばあさんがあるじです。震災直後に店を開けていて、たまたま出会ったのでした。そしたら、私がいわきにもどってから偶然にも知り合っていたかたのお母さんであることをきょう知り、びっくりです。
【豊間・諏訪橋】
小名浜の三崎(みさき)公園内の「いわきマリンタワー」の展望塔は久しぶり(おとな一人320円)。
【津波に直撃され再建中の県立いわき海星高校】
県立いわき海星高校が真下に見えるのですが、私は今まで小名浜港側しか関心をもっていなかったことを自覚しました。
ともかく被災地はこういう状況です。「福島の再生なくして日本の再生なし」「いわきの再生なくして福島の再生なし」と、スローガンはかかげられますが、実質が伴わないまま、消費税増税だとか、社会保障「改革」の名の後退だとか、原発再稼働だとか、汚染水は「コントロールされている」だとか…
現実と実態がないがしろにされています。