内閣府がきのう、今年4~6月期の国内総生産改定値を発表し、速報値から大幅に上方修正しました。
物価変動の影響を除いた実質で速報値の前期比0.6%増を0.9%増に、年率換算で同じく2.6%増を3.8%増にしました。
中身を見ると、個人消費は0.8%増から0.7%増に下方修正、住宅投資が0.2%減から0.3%減に下方修正、公共投資が1.8%増から3.0%増に上方修正、設備投資が0.1%減を1.3%増と全体を押し上げました。
専門家も指摘するように、公共事業の増加などの一時的な要因が大きいことと、個人消費も株価が上がってもうけたお金持ちが高額な買い物をしたことなどによるものです。その株価は頭打ちです。
私も消費拡大した自覚はなく、あいかわらず節制した買い物です。みなさんは消費を拡大したのでしょうか?
消費税増税へ向けた「ためにする」発表と、株でもうけている閣僚の発言は、私たち国民の生活実態とあまりのかい離というほかありません。
とにかく働く人の賃金は、1997年をピークに減り続け、2011年には月額で5万5,000円近く減り(年額で6万6,000円近く)、12年には年額で70万円も減っています。
しかも1997年の消費税3%から5%への増税のとき、96年度に比べて99年の国・地方の税収は6.2兆円も減少しました。消費税増税による増収が5.3兆円だったのに、所得税や法人税などが11.5兆円も減収になったのです。消費税増税が税収減・財政悪化を招きました。
安倍首相は、原発事故の汚染水について「状況はコントロールされている」「第一原発の港湾内の0.3平方㌖の範囲内で完全にブロックされています」、低線量被ばくにかかわっても「健康問題については、いままでも、現在も、将来もまったく問題ない」と言い切る人物です。
私はまた、訪問して歩いた先で「安倍首相は自分の頭の中の妄想に基づいて動いているみたい」の言葉を思い出してしまいました。断言できるはずのないことを断言する人物にはあきれますが、そうも言ってられません。
ともかく、消費税増税来年実施など許せません。この一点でみなさんと力をあわせます。