議長・知事申入れ/40分遅れの本会議/議案採択の立場

県民健康管理調査検討委員会の開催にあたり、事前の準備会やそこでの意見のすり合わせなどが報じられた件で、県は「今般の検証の結果、委員等の意見では、事前の意見調整や口止め、振り付け等の事実は認められなかった。しかし、『進行表』の配布など、県民に意見調整等の疑念を抱かせかねない行為があったと認められる」と結論づけました。

きょうの「毎日新聞」は「まず準備会で、意見集約」と記された第4回検討委員会準備会での進行表を写真入りで報じました。

私たちはさっそく、議長および知事に対し、今議会中での真相解明を申し入れました。

その後、午前中に県当局の調査委員会メンバーが各会派にきょうの報道に関して説明に回りました。

先日発表された「調査報告書」でも触れられていて、私たちが委員を出せていない福祉公安委員会で委員はその資料の閲覧もしていました。

ただ、「まず準備会で、意見集約」と記されていることについては報告書は触れておらず、きょうの報道につながりました。

閉会日のきょうは本会議が40分遅れで開会。

冒頭、副知事が、この件で最初に報じられた3日の一般質問に対する補足答弁をしました。

議案や請願に対する各会派の態度はさまざまに別れました。

「TPP交渉参加に向けた取組を断念することを求める意見書」に関しては、民主・県民連合は国政与党でありながら採択に加わらず退席、そこに所属の社民党議員は賛成、ふくしま未来ネットワークはTPPに賛成する立場で反対、私たちと自民・公明・みどりの風が賛成で可決されました。

前議会の6月議会では同趣旨の意見書に自民党は反対したのです。政党として、ほんとうはどっちの立場なのか、はっきりしてほしいと思います。

「消費税増税の実施中止を求める意見書」は、私たちと2人のみどりの風のうちの1人は賛成、みどりの風の1人は退席、自民、民主・県民連合、未来ネット、公明は反対でした。増税実施に賛成ということです。

2020年のオリンピック東京招致支援決議について、東日本大震災の復興対策に国が総力をあげるべきときであり、なおかつ東京でも近い将来大地震に襲われる可能性が指摘されているときに都民の安全・安心のための防災・福祉の東京づくりを進めるべき立場から、反対したのは私たちだけでした。オリンピックの開催そのものに反対するものではさらさらありません。

閉会後は、知事、議長、教育委員会・教育庁、県警本部が各会派にいつものようにあいさつして回りました。

総括審査会/宮本しづえさん/常任委員会/同窓会

総括審査会でした。全体で100分を会派人数で時間割りし、一問一答形式で行ないます。

わが党は宮本しづえさん。県民健康管理調査、除染、賠償について質疑しました。

健康管理調査検討委員会に係る調査結果について、きのう公表された「第3回『県民健康管理調査』検討委員会 進行」名の書類には「SPEEDIの話題のみが着目される可能性あり、そうならないよう願います。また、そうなった場合は、『線量評価委員会』で検討とそらして下さい」の記述。

また第6回検討委員会の「準備会 進行」名の書類には、基本調査で詳細調査を必要とする基準の議題の備考欄には「他の生活習慣病リスクの低減が重要との議論へ繋ぐ?」の記述。

いずれも実際の議事録では「進行」表どおりではなかったことをもって、誘導の事実はなかったとは言えません。

また、直近の第8回検討委員会(9月11日)から新たに環境省の部長が検討委員のメンバーに加わったことについてもただしました。

いずれも明快な答弁ではなく、検証が必要です。

賠償については、勝手な「線引き」による被災者分断をすべきでないことに議場からは共感のエールです。

その後は常任委員会。委員会所管の議案についての採択でした。

夕刻には、福島市在住の福島県立磐城高校の同窓会。中学校からの同期もいれば、高校同期の学校の先生の教え子もいれば、先輩、後輩の面々。楽しいです。

特別委理事会と特別委員会/傍聴/各会派にも説明

「子育て・健康・医療対策特別委員会」の理事会が午前中にあり、午後から特別委員会でした。

理事会では、きょうの会議の運営の確認をしましたが、私から、福祉公安委員会で焦点になっている県民健康管理調査検討委員会の会議運営に関しては、場合によってはこの特別委員会でも執行部説明と質疑を求めることが必要なことを提起しました。

午後から福祉公安委員会での審議なので、その状況を受けての確認としました。

特別委員会では、屋内遊び場確保事業など子どもをめぐること、除染や線量低減化活動、少人数教育などに質疑が集中。

私からも、線量低減化活動支援やその活用しやすさの中身、医療機関での放射線相談外来設置支援事業の拡充、子どもたちに対する放射線に関する教育の充実について県の考えをただしました。

特別委員会後、福祉公安委員会が開催され、県民健康管理調査検討委員会の会議運営に係る調査報告がされ、私たちも傍聴しました。

ここで執行部が説明したことに関しては、委員会後、執行部が各会派に対して同様の説明をしました。

執行部の調査報告の結論は、「事前の意見調整や口止め、振り付け等の事実は認められなかった」というものです。その点では、先日の本会議での副知事答弁どおりですが、きょう公表された検討委員会の「進行」表では、そうは言いきれない記述があることも明らかです。

この点をあすの総括審査会でたださなければなりません。

「毎日」報道/常任委2日目/傍聴

「毎日新聞」は、おとといの県の健康管理調査検討委員会に関する報道の「裏付け」となるかのような報道。

県や健康管理調査に対する県民の不安を広げ、深める効果があることは間違いありません。福島県にこれ以上住むのは危ない、と思う県民の声も聞いています。

私には、その報道の意図がわかりません。しかるべき立場にあるであろう情報提供者の意図もわかりません。

きょうは企画環境常任委員会の2日目で、企画調整部の審査でした。

補正予算に関わる地域づくり総合支援事業や県民カレッジ推進事業の具体的中身、一般的事項では、県総合計画見直しに関わって行なわれている「地域懇談会」での県民の声、避難地域復興局に寄せられている県駐在員の「現場の課題」、また、復興局として、避難元自治体が生活拠点としようとしているいわき市から要望されている医療・福祉の整備についてどう図るのか、現時点での考えをただしました。

委員会終了後は福祉公安常任委員会を傍聴。「毎日」報道に関わり、保健福祉部長は、今議会中に調査し、資料なども委員会に示したい、と表明。調査結果によっては、先日の本会議での副知事答弁の訂正もありうることにも言及していました。

今議会は11日までの予定です。

健康管理調査検討委員会報道に関する申入れ/生環部審査の常任委

県民健康管理調査検討委員会をめぐる報道に関して、きのうの副知事答弁、そして担当部署職員から事実経過を聞き、知事あてに申入れをしました。

放射線被害への不安や行政不信が広がっているただ中での報道であり、影響は大きいものがあります。

「徹底した情報公開で行政への信頼回復に努めること」「誤解を招くような会議の持ち方を改めること」「県民健康管理調査について、県民の立場で丁寧な説明をするよう徹底すること」の3点を副知事に申し入れました。

きょうは常任委員会の初日。生活環境部での知事提出議案・一般的事項・請願審査、それに議員提出議案(意見書案)について審査しました。

補正予算で計上されている県ブランド・イメージ回復支援市町村交付金事業、また、事故原発の県独自の監視体制の検討状況、原発周辺の県設置の残存モニタリングポストの解析の概要、国による「事故収束」宣言が及ぼしている多大な影響からその撤回を求めることなどについて、質疑したりやりとりしました。

ほかの委員の質疑も活発でした。

議案への態度/一般質問2日目/「秘密会」報道

県議会も中盤を迎え、あしたからの常任委員会で議案に対する態度について、いろいろな動きが始まります。

私たちが委員を出せていない福祉公安委員会の請願・意見書について、委員会としての考えを役員が伝えに来てくれました。私たちの意見を伝えることができるので、こうした配慮はありがたいです。

私が所属する常任委員会が所管する意見書議案について、意向の確認と賛同を求める相談もあります。

そのたびに私は、党県議団としての態度を確認するために、団会議に提起です。

午後は一般質問の2日目。自民、民主・県民連合、自民、民主・県民連合、公明の5人です。

最初の自民党の質問冒頭は、きょうの「毎日新聞」が報じた県民健康管理調査検討委員会の「秘密会」があったかのような問題でした。

けさの報道記事を見たときから、私個人としては、記者個人の主観を感じ、どこまで取材して報じたのか疑問でした。

議会日程終了後、担当部署職員から話を聞きました。県側の話は理解しましたが、マスコミが県民に対して何を真実として報じるのか、放射線被害に関して被災者の立場にどこまで真剣に立ちきって報じるのか、私は、少なくとも「毎日」記者の立場に疑問を感じています。

『女性のひろば』/一般質問初日/宮川さん登壇

日本共産党が発行している『女性のひろば』という月刊誌があり、県議会としてのチェルノブイリ調査についての原稿を頼まれ、解放された気分もつかの間、ホットなうちにとりかかり始めました。

県議会はきょうとあしたと一般質問。質問時間は20分。

きょうは自民党、民主・県民連合、未来ネット、日本共産党、自民党の順に5人が登壇。

日本共産党は宮川えみ子さんです。

原発問題、雇用対策、地域防災計画と災害時要援護者対策、仮設住宅支援、いわき市の諸問題、漁業問題の6つのテーマで、30項目の質問です。

再質問、再々質問のそれぞれの5分間もめいっぱい使っての質問でした。

傍聴に見えたみなさんと控室で。

震災対策編など/本会議が突然の休憩/報告書

午前中、地域防災計画の震災対策編の見直し作業の現況、保健福祉部の補正予算案や条例案などの議案について、それぞれ担当職員から説明を受けました。

午後は自民党と民主・県民連合の代表質問でした。

2番目の県民連合の質問が終わり、執行部の答弁中、突然、議長が時間の延長と休憩の宣言。

答弁者を指定しない質問の仕方が問題とされ、議会運営委員会が開催されて、関係する質問部分は削除することで決着。約2時間後に再開。

それはそうときのうは、海外行政調査団を代表し、団長・副団長から議長に対し報告書が提出されました。8月3日に最初の打ち合わせをし、調査先での説明翻訳文章を手にしたのが8月28日、2か月足らずの作業で、事務局のみなさんはもちろん、大急ぎの作業でした。

「福島県議会」ホームページには全編掲載されています。

代表質問にあべ裕美子さん

きょう、あすと代表質問です。

初日はふくしま未来ネットワークと日本共産党。

共産党はあべ裕美子さんです。「原発ゼロ」の政治決断を知事が政府に求めることをはじめとして原発事故問題、県民のくらしと生業を取り戻すことと医療・福祉・教育を重視する県総合計画とすること、原発労働者をはじめ県内労働者の命と健康を守ること、被災者・避難者支援、県民の健康管理、賠償、除染、再生可能エネルギー、教育、オスプレイ問題と、30分間で47項目の質問でした。

再質問、再々質問のそれぞれ5分間も使い、知事などの考えをただしました。再質問するあべさんの前に座っているのが私。

質問後、傍聴に来られたみなさんに5人そろってごあいさつしました。

質問・答弁は、県議団ホームページにも掲載しますので、ぜひご参照ください。

防災計画/水産業復興議員協議会/特別委理事会

きのう開会した定例会は、きょうは議案調査のための休会日。

午前中、地域防災計画原子力災害対策編の見直し状況について担当職員に来ていただいて説明を受けました。

11時からは、前議会時に発足した「県沿岸部水産業復興議員協議会」による県下漁協代表者との懇談会。

県漁連、県内漁協の役員など40人近い関係者が参加されました。

魚の検査体制や海底土壌汚染検査などについて意見交換し、漁業者要望への県の対応を執行部にもこたえてもらいました。あいさつしているのは、副議長で協議会会長の斎藤勝利さん。

午後3時半からは「子育て・健康・医療対策特別委員会」理事会。今後の運営と11月予定の調査先などについて検討しました。