地震で目覚め/震災の教訓/中村哲さん

けさの5寺36分、市内の震度3~5弱の地震でまた起こされました。この時間ではまた寝るわけにもいきません。6寺25分からは日課のテレビ体操。

きょうは内郷・好間のいっせい行動に参加。20人を超える党後援会員・党員が、チラシまき隊・「しんぶん赤旗」普及隊・宣伝隊に分かれて行動しました。

私は3人の宣伝隊。7か所の街頭から、お見舞いとお悔やみ、そして原発に頼るエネルギー政策からの転換と、原発ゼロにする期限を決めたプログラムを政府が責任をもって作成すべきこと、防災と福祉を柱としたまちづくりを住民が主人公を貫いて進めることが、震災からくみ取る教訓であることを強調して歩きました。

庭で聞いてくれていたかたが、「前知事が原発にどういう態度だったかも知らないし関心もなかったが、今の知事がプルサーマルにサインしたときはなにか違うんじゃないかと思った。話を聞いて、原発の問題を整理できた思いだ」と。ものすごく感動的でした。

自転車で通りかかったかたや、車で通りかかったかたが最後まで聞いてくれて拍手してくれたり、工事作業中のかた、鉄道作業中のかたが声援を送ってくれたり。ほんとうにありがとうございます。

夕刻には、ペシャワール会現地代表で医師の中村哲さんによる「いわき支援緊急講演会」。ご本人は、「支援とか激励とかではなく、アフガンの実情と会の実際の活動から、震災にあわれたみなさんの参考に少しでもなれば」とのお話でした。

私が印象に残った言葉。

「人間が自然を完全にコントロールすることはできない」

「自然といかに同居するかを考えることが大事」

「人間と人間の関係、人間と自然との関係を、歴史をさかのぼって見直すとき」

「1万年も監視し続けなければならないものはつくらない」

小名浜の定時定点/本/振興局

けさの定時定点は小名浜。

福島原発事故で明らかになった、原発技術が本質的に未完成で危険なこと、安全神話が事故対策をまったく考えない原因だったこと、事故はまったくの人災であること、原発をゼロにする期限を決めてエネルギー政策を転換すること、といったことを中心に、住み続けられるまちづくりの基本的柱は福祉と防災にあり、憲法を活かす政治と行政に変えることを話しています。

きょうは放射能汚染の記事掲載の週刊誌、その臨時増刊号、放射能汚染の基礎知識、食卓の放射能汚染、原発にかかわる本を買い求めました。

午後は県のいわき地方振興局へ行き、被災した介護事業所の事業の対応を聞いたり、局長さんと懇談したり。

市長へ第二次要望/市の実情/愚庵の漢詩碑

けさは自宅近くで朝の「定時定点」の街頭から。

午後は、4月28日に続き、いわき市長あてに、党のいわき双葉地区委員会として第二次の要望書を提出しました。 学校給食、校庭・園庭の表土の入れ替え、児童生徒のストレスに向き合うカウンセラーの配置など教育環境の整備、原発事故の被害補償を求めること、地域コミュニティに配慮した被災者の入居先決定など被災者支援・住宅提供、小規模水道復旧や民有団地での排水溝を含めた生活機能維持のための助成など、18項目を要望しました。

対応してくれたのは前回に続き鈴木英司副市長。

副市長からは、給食センターが調理ができない状況があること、原発事故の影響で遅れていたガレキ処理が、その後も環境省から放射線量測定値基準を示すまで「待った」をかけられている実態、津波被災地の復興へ向けて部局横断的に地区のみなさんの声を聞くことに心がけていること、被災にかかわる行政としてのさまざまな実務に全国自治体からの支援を受けざるを得ないこと、などなど、実情を聞かせていただきました。 きょうも国会で議論はしていますが、政府の対応は、被災自治体の立場に立った迅速なものとはとてもいえません。

午前中、いわき新舞子ハイツのあと、以前にご先祖さまのお墓が倒れてしまった、と聞いていた瑞光寺(ずいこうじ)にも寄ったのですが、ここに、天田愚庵の漢詩碑があることは、恥ずかしながら、きょう初めて知りました。

いわき新舞子ハイツ/流木/絵画は無事

いわき新舞子ハイツをたずねました。

支配人の渡辺善男さんからお話をうかがいました。3月11日は老人会や社協のかたがたが企画された歌謡ショーの最中でしたが、津波が来る前に宿泊客を含めてすべてのかたがバスなどで避難することができたそうです。

建物への津波は、すぐ隣りを流れる滑津(なめつ)川から襲ってきたようです。流木が建物のガラスを割り、そこから流入した海水が大半かもしれない、とのこと。

フロアと同じ高さだった支配人室は、地盤の陥没で斜めになってしまい、いまは修繕して、フロアよりは十数センチは低くなっています。

建物内に入った海水は1階フロアの20~30cmぐらいで、床は全部張り替えてあります。壁の絵画類は無事です。

温泉設備などの復旧がこれからで、当面、住宅などの建設関係者の宿泊施設として使ってもらうようです。全面的な営業再開は秋口になろうかと思いますが、ホームページでお知らせはあると思います。

大震災と原発事故を語りあう/関心が高い放射能

渡辺ひろゆき市議が住む赤井地域の集会所で、「大震災と原発事故を語りあう」つどいがありました。党の平北部後援会の主催です。

渡辺市議、伊東達也さんとともに参加し、お話ししました。

3月11日から市内を歩き、とりわけ原発事故後に寄せられた原発事故への不安や怒りの声、原発事故の影響で売上が落ち込む事業者のみなさんの訴え、事業所閉鎖で解雇されたかたの声など、ありのままに報告しました。

あわせてこの原発事故が、共産党や市民団体、学者などの指摘や警告をまったく無視し続けた結果であり、人災であることを明確にさせ、事故がなかったならばあったはずの収入を全面的に補償することがあたりまえであることを認めさせよう、と強調しました。

みなさんの関心はやはり放射能の影響です。「週刊誌の新聞広告を見ていたら、発表される環境放射線量値が過小なんじゃないかと不安になった」、「野菜を栽培していて、きょうも雨を期待して苗を植えたが、心配ないだろうか」、「広いいわき市で、1か所の測定値だけを代表させて問題ない、というのは問題じゃないか」などなど。

こうして網の目で語りあう機会をもち、放射能問題・原発問題について市民レベルで考え、理解を深めることの大切さを強く感じます。と同時に、市民のこうした不安に応えないばかりか、不安を助長するばかりの日本政府の言動って、なんなの? 2年前まで原発推進で政権を担ってきた自民党は責任を果たす行動をしているのでしょうか? 国会議員も福島県議会議員も。あきれてばかりいられないのですが、毎日、そう思っています。

岩見隆夫さん/「不破講義の一読を」/トイレなきマンション

きのうは不破哲三さんの「原発災害講義」も参考に、学習会用にと思ってレジュメなど資料もつくりました。

きょうの「毎日新聞」では、岩見隆夫さんが「近聞遠見」でこの「不破講義」を「トイレなきマンション」と題して紹介していました。

「原子力への理解を深めるためにも、不破講義の一読をおすすめしたい」というわけです。その講義は「しんぶん赤旗」5月14日付に3ページにわたって掲載されています。

岩見さんは不破さんを「二十数年間、原発災害という同じテーマで質問し続けた唯一の政治家」と紹介し、この話が「日本の原発について歴史的、体系的に振り返り、なにしろわかりやすい」と評しています。

不破さんが最初に質問したのは1976年ですが、それ以来ずっと「政府側の反応はすべて〈安全神話〉に浸りきったもの」で、岩見さんは不破さんが「政府側がほとんど何も知らないことに驚いた。それから35年たっても、原発の後始末の面では何の手も打たれていない。だから、原発は〈トイレなきマンション〉と言われてきたのだ」と語っていることも紹介しています。

きょうは党の全県活動者会議があり、久保田県委員長が最初の報告でこの記事を紹介していました。

窓際で日向ぼっこする、ウチのペロ。

ボランティア/塩屋崎灯台と美空ひばり/全面賠償

きのうからあしたまでの3日間、兵庫県と群馬県の党のみなさんが、水害にあった家の泥かき、床下の海砂の撤去、家の前のガレキの分別や撤去などのボランティアに来てくれています。

出かける前の芦屋のみなさんと。

きょうは豊間地区に入りましたが、2か月以上たっても、片づけがなかなか進まないのが現状です。

塩屋崎灯台近くの「永遠の美空ひばり像」は、あの大津波のあとでも、前に立つとちゃんと歌声が流れ出します。

平市街地の食品卸問屋さんに寄ると、「4月の売上は昨年の7割台、今月はゴールデンウィークはぜんぜんダメで、現時点で6割台。完全な赤字で従業員の雇用もむずかしい。原発事故がなければこんなことにはならない。補償の対象ではないのか」と。

「原発事故がなかった場合の収入と、現実の収入との差をすべて賠償するのが筋で、そのことを声に出すことがいま大事なこと」と伝えました。

この「全面賠償」の原則を国は明確にすべきです。

小名浜「定時定点」/現実の政治/藤の花

火曜日朝の定時定点は小名浜。医療生協職員後援会、地域居住後援会、地域職場後援会からそれぞれ「旗持ち」と「手振り」に出てきてくれ、ありがたいばかりです。

元気にあいさつしていってくれる高校生、散歩しながら耳を傾けるかた、クラクションを鳴らしたり手を振っていってくれる通勤のドライバーのみなさん、ごぶさたしておりました。

小名浜地域で、医療生協の組合員宅をたずねました。職員後援会員から「あのお宅をぜひたずねてほしい」と言われていたのでした。

行くと、私が小名浜生協病院に来た当初から、外来では顔をあわせるたびにひとことごあいさつは交わしていたかたでした。お名前も住所も存じあげなかったのに、こうしてご自宅でお会いできるとは…

原発の問題でも医療の問題でも、共産党の言うことを現実の政治に活かしてほしい、とおおいなる励ましを受けました。

あちこち歩いていると、市内のどこの山やまでも藤の花が満開です。生協病院の道路をはさんだのり面にも。

そこにのぼって花の間から病院建物をのぞきました。

「定時定点」再開/同級生/住宅リフォーム/散髪

きょうから、月・火と朝の「定時定点」を再開し、6月からは震災前にもどそうと思います。

月曜朝は自宅近くの街道沿いと、そこからさほど離れていないバイパス道路の出入り口。それぞれ近所の後援会員も出てきてくれて「旗持ち」と手振り。これだけでもなにか、日常を取りもどせる思いです。

近所の家から出てきてくれる人、車の中から笑顔で手を振ってくれるドライバーや高校生、それにきょうは偶然にも、それぞれの場所を高校同級生が出勤で通りかかって声援を送ってくれました。ありがとう!

4日前に医療生協を通して相談を受けたかた宅を「報告」のためにたずねました。91歳の女性で、ちょっと高台の家の玄関へ行くにも多少難儀を感じておられるようなので、市の事業である高齢者などのための住宅リフォーム制度を紹介もしました。介護認定を受けていないので、認定手続きをしてから介護保険制度を使う手もありますが、金額的にはリフォーム事業がいいと思います。ともかく、両方の話をしてきました。ちょっと混乱したかな、と心配です。

散髪もしてすっきり。若い店員が、ハサミをカチカチさせながら、最初から最後まで、3月11日からきょうまでの話をしてくれました。

復興財源/復興国債/大企業の社会的責任

大震災の復興財源をめぐって、庶民にだけ負担を求める消費税増税しかないかのような議論もあります。腹立たしいことこのうえない議論です。

この件では4日前(11日)の衆院財務委員会で党の佐々木憲昭議員が取り上げました。

資本金10億円以上の大企業の「利益剰余金」と「資本剰余金」の内部留保の合計は2010年12月末で約231兆円にふくれあがり、現預金と有価証券は約52・5兆円です。大企業の多くは、内部留保を現預金だけでなく、株や債券で運用しています。

佐々木氏は、大企業の現預金と有価証券の1割を使って復興国債を引き受けてもらうだけでも5兆円を超える財源が生まれることを指摘。なおかつ、大企業の内部留保にみられる資金力を震災復興のために生かすのは大企業の社会的責任だ、と提起しました。

至極当然だと思います。

それから、共産党以外の政党が国民にそ知らぬ顔をして受け取っている政党助成金は即刻、復興のために返上すべきです。

震災後の国会でこうしたことを言い続けているのは共産党だけですが、原発震災を指摘し続けていたのも共産党だけだったことを見たときに、民主党政権ではけっきょく政治は変わらない、という姿を見せつけられているだけのようです。