マーキング上書き/庭の梅/続く眠気/こたつとペロ

160316-173119_R

放射線治療4日目。

11日に皮膚表面に書いた油性マジックによるマーキングが薄くなり、上書き。もちろん、病院職員(放射線技師)が書いてくれます。

160316-174740_R

左わき腹から見たマーキング。ちなみに初日の11日の写真は右わき腹から見たマーキング。

わが家の庭の梅は、退院した日にはつぼみがふくらんでいて、翌日には数輪の花を咲かせていました。きょうは7~8分咲き?

きょうもちょっと疲労感、と言うか眠気が続き、ペロも外へ連れ出せずに屋内暮らし。

160314-155547_R

昨季の冬までは部屋の真ん中で掘りごたつだったので、ペロもこたつの中に入るわけにはいかなかったのですが、今期は「普通のこたつ」。

姿が見えないと思うとこたつの中におり、少し暖まると体を半分出し、それでも暑くなると全部体を出し… こたつはいつも「弱」よりも弱くしてあります。

160316-170130_R

3日目/疲労感で寝込んでしまい/ウィメンズマラソン

160313-100434_R

放射線治療3日目。

治療(照射)が数分、と言うのは、装置のベッドに横になり、治療を終えて起き上がるまでに、きょうはおよそ5分だったので、治療以外にタオルを腹部にかけたり、装置を回転させたりする時間を除けばやはりそれぐらいです。

Tx_Delivery_Clinac_iX_001_960x500_R

装置の写真は VARIAN社ホームページから。

治療を終えて家に戻ると、体調が悪いわけでもないのにすごい疲労感を感じます。

昼食はちゃんと取りましたが、これをはさみ、BSを含めて2時間サスペンスドラマ再放送を連チャンで見ている間、ずいぶんと寝込んでいました。

160313名古屋ウィメンズマラソン_R

ところでおととい、娘が名古屋ウィメンズマラソンに一般参加して完走した、と記録を送ってきました。

160314-183918_R

小学生から社会人になって数年の今の今までスポーツにかかわっている娘ですが、4時間50分強。オリンピックに出るとなると、一般人が半分にも届かない20kmを過ぎたころにはゴールしないとならないとは、やっぱり驚きです。

 

放射線治療2回目/望んだ治療と負担の大きさ…/「保育園落ちた」テーマに田村参院議員質疑/大臣が手にする資料

160314シャトルバス_R【新病院建設事業中の病院へ行くのには臨時駐車場からシャトルバスで】

放射線治療の2回目でした。きょうは照射すべきところへの照射だけだったからと思いますが、ほんの数分でおしまいです。

支払った医療費負担は初回の3分の1程度の5,620円。

初回は、今回も算定の基本料(外来診療料)730円と4門以上照射の高エネルギー放射線治療1万8,000円に加え、放射線治療の管理料(4万円)とX線撮影・管理料2,870円があったので、負担額はその合計の3割・1万8,480円でした。

160314放射線治療室_R

「門」と言うのは、要するに「方向」のことらしく、「4門以上」とは4方向以上からの照射を意味するようです。

徹底した治療を望んでいて、負担のことは差し置いて追加的放射線治療も選択した経過なので、収入が途絶えていることもあり、その大きさに多少、驚いています。

160314田村・提言_R

午後には、参院予算委での田村智子議員の質疑を視聴です。テーマは「保育園落ちた」ということで、保育園の待機児童問題を取り上げ、待機児童数や保護者の声、保育士の低すぎる賃金、保育園などへの対GDP比の支出の国際比較、国への緊急提案など、40分に満たない時間で中身の濃い質疑でした。

答弁者を映すカメラの左下には、大臣が手にする資料が。

160314田村・大臣手元資料_R

そのひとたばの資料の表紙には田村議員の写真が見え、答弁のための資料でしょうか。

160314田村・大臣手元資料2_R

議員が示したパネルは5枚程度だったと思いますが、ずいぶん分厚い資料の束だなぁ、大臣だけでなく予算委員全員が手にしているのかなぁ、などと思いながら見ていました。

疲れ気味の寝坊続き/2日空いた散歩/「農民」に菅原文子さん

160313ペロ・四丁目公園_R

退院して10日ほどたちますが、やや疲れ気味?

昨年9月県議会の閉会前に入院し、5か月強後の退院。ここまでどんな日々だったのかと考えるだけで疲れますが、どうも、急に「体力回復だ」と歩き出したことで、身体的疲れもあるようです。

金曜日(おととい)は5時起きでしたが、この日をはさみ木・土・日とやや寝坊気味。きのう・きょうとテレビ体操には間に合いましたが…

散歩も2日間、空いてしまいました。

160313ペロ・地下道_R

きょうも町内の散歩。先日とは違う4丁目のもう一つの公園、3丁目にある小学校の敷地を通り、2丁目を通って1丁目の公園へ。

160313四丁目0.125_R

4丁目公園の空間放射線量は毎時0.125マイクロシーベルト、そこから数百メートルの小学校では毎時0.087マイクロシーベルト。

160313郷小0.087_R

家であれこれ新聞類を見ていると、あした14日付けの「農民」(農民運動全国連合会[農民連]機関紙)1面は、俳優の故菅原文太の妻・文子さんが農民連に加入した記事。

160314「農民」・菅原さん_R

農民連のなかで「エゴマ連合」のようなものをつくりたい、有機無農薬農業者の仲間を広げ、若い人たちの農業参入への支えに、と農民連への期待を語ってくれています。

憲法99条に「国民」を入れないことの重たい意味

160312憲法・なんだったっけ_R

安倍首相は、戦後歴代の内閣による憲法解釈を180度転換させたうえ、違憲が明らかな戦争法(安保法制)を強行しました。乱暴な「解釈・立法改憲」と言う以外にない暴挙です。

にもかかわらず彼は、集団的自衛権の行使について「国際法上持っている権利は行使できるという考えのもとに、われわれは憲法改正草案をお示ししている」(3月1日、衆院予算委)と言い、明文改憲を「在任中に成し遂げたい」(2日、参院予算委)と言い放ちました。

憲法99条に真っ向から反する答弁で、きわめて重大です。

憲法99条は「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」として、「国民」は入っていません。

160312憲法99条_R

「これは意図的な選択の結果」であって、「重要なのは、国民は憲法尊重擁護義務を負わないが、公務員にはその義務を負わせる権利を持つという点」です(愛敬浩二『改憲問題』ちくま新書、2006年、213㌻~)。

「九九条に国民の憲法尊重擁護義務が明記されていないことこそ重要であり…憲法は主権者国民が権力者を縛るための手段であり、憲法を護るべき主体は為政者・公務員」だからです(辻村みよ子『比較のなかの改憲論』岩波新書、2014年、67~76㌻)。

憲法前文では「これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する」と言っているし、98条では「この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない」と言っているんだから、99条は当たり前なんじゃないの、と軽く受け流すどころか、「立憲主義憲法の真髄」を示す、重たい意味のある条文であることを、私たちは選び取るときだと思います。

160312週刊ニュース深読み_R

なお、この99条を含めて、「『日本国憲法』ってなんだったっけ?」と題して私自身が学びなおす機会を記録(09年11月[No.1~6]12月[No.7~12])したことがあるので、参照していただけると幸いです。その2年前に浜通り医療生協組織部名で書いたものの改定版で、時代状況の繁栄は汲み取ってください。

また、3年前の通信「かけはし」でも自民党改憲草案にも触れながら訴えました。

原発震災から5年/放射線治療初日

160311右腹マーキング_R

原発震災・東日本大震災から5年目のきょう、私にとっては、化学療法後の追加的放射線治療の初日でした。

簡単に言えば、体の外から体内の病巣部(小腸)に高エネルギーのX線を照射し、残っている悪者細胞を破壊する治療です。

そのために皮膚表面に位置合わせのための印をつけます。

照射時間はほんの数分ですが、1回目の治療では位置決めの確認を写真でしたりする作業もするので、約30分ぐらいでした。

160311放射線第1回_R

以後、通院で月曜日から金曜日まで週5日、1日1回照射し、20回の予定なので、4月上旬まで続けます。週1回、放射線科外来での医師の診察もあります。

おもな副作用として、10回目以降の照射ぐらいから、下痢・軟便、食欲低下、吐き気などですが、ほとんど症状が出ないなど、個人差があるようです。

副作用の出方によっては、通院でなく入院で、ということもあり得るようですが、それは今後の治療によります。

寝坊/あらためての契機/町内散歩/5か月間でがらりと…

160310ペロ・2丁目_R

けさはなんと、起床が6時半を過ぎてしまい、朝食の準備を始めていた妻に起こされ、寝坊によってテレビ体操ができなかった事態となりました。

歩きすぎ(?)の筋肉痛の次に疲れが出てきた?!

午前中、浜矩子さんの著書を読み切ってブログの「読書」に記したり、きのう、調剤薬局に寄ったことで思い至った「医薬分業」について、後生大事にしまってあった昔の『民医連医療』を引っ張り出したりしていました。

あらためて、日本国憲法に基づく医療政策・介護政策の展開について考える契機となってしまいました(?)

160310ペロ・2丁目公園_R

午後にはまたペロを連れ出し、きょうは町内散歩。

自宅は3丁目ですが、2丁目の公園、4丁目の公園では小休憩。

小一時間の散歩で帰宅。

160310ペロ・4兆目公園_R

いまだ足の筋肉痛が抜けず、ちょっといやになりますが、しょうがない。

それにしても、新築中だった家がりっぱに出来上がっているのはともかく、空き地だった場所に家ができていたり、かつての家ではない新築家屋になっていたり。更地になってこれから家を建てる準備が始まっているところもありました。

いまは5か月間だけで、これほどがらりと変わるもんだと驚きです。

160310ペロ・飯野境_R

医薬分業と国策の誤り/四半世紀前の認識と今

160310民医連_R

きのう、調剤薬局から病院外来での処方薬をもらった勢いで、医薬分業に関して国策の誤りなどと偉そうなことを書いてしまいました。

その部分を削除してしまえばそれまでなのですが、すでに読まれてしまっているものなので、それも気が引けます。

医薬分業に関しては、この四半世紀、私の認識はあまり進歩・発展するところではないのですが、せっかくなので記録に残しておこうと思います。

四半世紀前、私は全日本民主医療機関連合会(民医連)事務局に務め、月刊誌『民医連医療』の編集にたずさわり、1993年9月号(第254号)では、民医連加盟の保険調剤薬局をたずね、その活動の様子を報告していました。

150330組織部1_R

まず医薬分業についてです。「住民に安全で有効な薬を提供し、副作用を防止するうえで、医薬分業は大きな役割を果たします」。「医薬分業とは本来、医師と薬剤師が技術・職能の専門化を認め、協力して薬物治療にあたることです」。

次に保険調剤薬局の評価です。「保険薬局が、数多くの医療機関から処方せんを受け入れ、薬剤師の役割を十分に発揮するとともに、一般の薬局との薬剤師とも連携し、地域医療の民主的形成の一翼をになう努力をし…面分業を先駆的に実践しているといえます」。

そしてたずねた薬局の薬局長の言葉として、「地域の薬剤師(との)連携を日常的にし、在宅医療、老人看護、環境問題など地域の保健活動に地域の薬剤師が旺盛にとりくんでいくことが重要で、私たち民医連の保険薬局がその先頭に立って役割を果たすことが重要です」と紹介しました。

150330組織部2_R

民医連の機関誌上での報告なので、多少、民医連加盟薬局を持ち上げ気味です。が、医薬分業そのものや、保険調剤薬局の存在を積極的に評価していることは分かっていただけると思います。

問題は「国策としての医薬分業」への評価です。「政府・厚生省は、医療費の削減とくに薬剤費の削減のために、院外処方せんによる分業のみを医薬分業として、地域の薬局へその役割を押しつけようとしています」。

「編集後記」でも「政府・厚生省は、医療費上昇の要因の一つに、医師が不必要な薬を不必要な長期投与し、薬価差益にたよることをあげ、医師の経営とは無関係な地域の薬局に処方せんを出させることによって薬剤費を抑え…それがまた誤った『分業観』を生んでいる」と書きました。

当時の認識として、今も間違ってはいなかったと思います。医師や医療機関がすべてもうけに走っているかのように思わせ、医療不信をあおり、診療報酬による意図的な誘導もし、医療界と国民との分断を図る意図を告発する思いで報告した記憶があります。

あれからほぼ四半世紀。状況はずいぶん変わっていると思うので、「医薬分業」をめぐってどんな四半世紀であったのか、その総括は必要かと思います。

いずれにせよ、病とたたかう主人公である患者さんを中心に置き、専門家である医師・薬剤師が、分業に基づく協業を通して患者さんのために力を発揮することが医薬分業の本質だと思います。外来医療も入院医療もその本質に変わりはないと思います。

ともかく、保険薬局の地域での役割や医薬分業について、介護保険制度も導入されたこの四半世紀の状況の変化を把握しないまま言うのもなんですが、憲法25条に基づく国策としての後押しが欠けている、という私の認識は今も変わっていません。

現場のみなさん、いかがでしょうか。

アホノミクスの向こう側/人間のための経済活動の復権/日本国憲法

160309アホノミクス_R

『みんなで行こう アホノミクスの向こう側』(浜矩子[はま・のりこ]著、かもがわ出版)を読みました。

安倍首相は昨年(2015年)9月24日、「アベノミクスは第2ステージに移る」と宣言しました。本書はちょうどそのタイミングで書かれ、先月(2016年2月)発行されました。ベースとなっているのは、著者が2014年10月から2015年6月まで、このテーマで話した6回の講演です。

著者がまず注意を喚起していることは、安保法制から国民の目をそらすために第2ステージによって「経済最優先」の姿勢を示そうとしているかのような解釈は「的外れ」ということ。

安倍首相は2015年9月29日(現地時間)、アメリカ議会・上下両院合同委員会で講演した同日、笹川平和財団アメリカでの講演後の質疑応答で次のように語っていました。

160309アホノミクス・オビ_R

「デフレから脱却をして、経済を成長させ、そしてGDPを増やしていく…当然、防衛費をしっかりと増やしていくこともできます…つまり、強い経済はしっかりとした安全保障、安全保障政策の立て直しに不可欠である…」。

著者から見れば、「生んで増やして、総員活躍。生涯活躍。こうしてGDPを増やしていくこと。それが、国防費を増やすことができる外交安全保障政策の実現につながる…その意図するところがあまりにも解りやすい」。

かくして、「平和でまともな世界と我々の間に立ちはだかろうとする壁」の「構築作業にストップをかけ」、「そのために、今、発見しておくべきことは何なのか。どのような認識を持っておくべきなのか。それを見極めるため」の「新たな旅」が本書です。

その行き着く向こう側が「多様性と包摂性」「正義と平和」「狼と子羊」の3つの出会いであり、この「三位一体の出会いが実現している場所に、日本国憲法がある」。

「人間のための経済活動の復権」という視点からの、実に楽しく、刺激的な旅です。

160305佐麻久嶺2_R【この階段を登り切った向こう側は神社】

2科の外来受診/追加的放射線治療を20日間予定/「一般食堂」/調剤薬局

先週の退院後、最初の外来通院による血液内科受診でした。医師はもちろん、入院時の主治医です。

160309予約_R

外来に備え付けの体重計、血圧計で測定後、診察室では、聴診器をあててもらったり、のどの様子を見てもらったり、退院後の自宅での体調や食事などの様子の確認など。検査は動脈血酸素飽和度のみ。

2週間後に血液検査と受診の予約、また、入院時に定期服用していたのと同じ内服薬2週間分、および外用薬の処方がありました。

その後、主治医からの紹介で放射線科外来の受診。化学療法後の追加的放射線治療(「地固め照射」と担当医から説明を受けました)を実施することとし、CT撮影によって治療部位の位置決め、マーキングなど、治療のための準備でした。

あさってから平日の20日間、約4週間の通院での治療予定です(1回1.5㏉[グレイ]×20日=30㏉)。

160309五目_R

その後に遅めの昼食を病院内の「一般食堂」で。実は長い入院中、ここにこっそり入っておやつ代わりにラーメンでも、との願望はついにかなわず、やっと入れた、みたいな。

160309食堂_R

外来処方薬については入院時と違い、病院のすぐ近くの調剤薬局へ行って調剤してもらいました。「医薬分業」というわけですが、国策の誤りと私が考えていることについてはまた機会があれば…

外来予約は正午でしたが、早めにと思って1時間前には診察室前に陣取るのに10時半には家を出たものの、帰宅はけっきょく午後4時を回りました。