広野町・楢葉町へ/田んぼの異様な光景

いわき市の北に隣接する広野町、その北の楢葉町を視察しました。

広野町は昨年9月30日に「緊急時避難準備区域」が解除され、町にもどることが可能になりました。が、事故前の人口約5400人(1800世帯)に対し、今年の9月20日現在で町内居住人口は493人(290世帯)です。第一原発から20km~30km圏内にすっぽり入る町です。

JR広野駅が福島県沿岸南部の「最北の駅」で、「下り」方面が消されてしまっています。

楢葉町は8月30日に「警戒区域」が解除され、「避難指示解除準備区域」にされた町です。出入りはできますが、泊まることはできません。

かつてこの時期は見事なほどの田んぼが広がる光景でしたが、その田んぼは黄色いセイダカアワダチソウに覆われています。稲刈りの農機具も人もいない異様な光景です。

国政選挙の時には私も街頭宣伝で通ったメイン通りにはまったく人影がありません。

町内のJR竜田(たつた)駅は板張りで閉鎖され、ホームもレールも草がぼうぼう。

原発問題福島県民連絡会の代表をしている早川篤雄さんが住職の宝鏡寺も楢葉町にあります。一度草刈りはしたそうなのですが、荒れた状態を元にもどすには、住める条件を整えなければ無理です。

総合運動公園内のグラウンドもまたセイタカアワダチソウが「占領」している状態でした。「原発マネー」でつくられたはずの施設です。

つくづく、原発とはなんだったのか、との思いと同時に、即時原発ゼロに、の思いはいよいよ強まります。

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