きのう、「かけはし」で書いたのは、東電原発事故に関する調査報告書が4つ出そろったのを受けて思うところです。
きょうは県党の会議の前に県庁控室によると、「福島第一原発事故と4つの事故調査委員会」と題した資料が届いていました。国立国会図書館 ISSUE BRIEF 756(2012.8.23) です。
それぞれの概要で事故原因について見てみました。
国会事故調は、事故の根源的原因として、「規制当局と東電の先送り、不作為等によって、地震発生時の発電所は、『地震にも津波にも耐えられる保証がない、脆弱な状態てあった』と推定。今回の事故は『自然災害』ではなくあきらかに『人災』」。
政府事故調は、「自然災害と原発事故の『複合災害』が起こるという視点が、国、自治体、電力会社に欠如していた。極めて深刻・大規模な事故の背景には、事前対策の不備、現場対処、被害拡大防止策等の問題点が複合的に存在。東電も国も根拠なき安全神話を前提に対策をとらなかったところに根源的な原因がある」。
民間事故調は、事故の責任について、「事故は『人災』の性格を色濃く帯びている。『人災』の本質は、過酷事故に対する東電の備えにおける組織的怠慢にある」。
東電事故調は、事故原因について、「津波想定について結果的に甘さがあり、津波に対する備えが不十分であったことが根本的な原因」としていますが、事前の備えについて「国の専門機関が定める技術基準等を満たす設備設計・対策を実施するとともに、過去の自然災害や国内外の事故事象等の知見を発電所の設備・運転に反映し、原子力安全の向上に向けた取組みを継続的に実施」したとしています。
これらの検証が必要なのです。
それはそうと、きのう、東電は昨年の地震後の写真600枚ほどをいっきょ公開しました。ホームページに公開されていますが、津波が到達していないと思われる写真もあります。