原発労働者/「派遣、ピンはね、篏口令」

『「最先端技術の粋をつくした原発」を支える労働者』(樋口健二・渡辺博之・斉藤征二著、学習の友ブックレット)を読みました。

「渡辺博之」とは、わがいわき市議会議員です。昨年は、月刊誌『経済』(新日本出版社)12月号の特集「今日の労働者状態」に「原発労働者の下請け構造」と題し、生活相談から見えてきた原発下請け労働者の過酷な実態を報告していました。

また、昨年8月4日に日本弁護士連合会が主催した震災・原発問題の連続シンポジウム第1回のシンポジストを務め、今年1月にはその記録が岩波ブックレット『検証 原発労働』として出版されています。

本書では、原発下請け労働者の聞き取りに加え、提供された給与支払明細書・放射線管理手帳・作業実績表・作業月報なども示され、「派遣、ピンはね、箝口(かんこう)令」の実態、民主化が求められる原発労働を提言しています。

樋口さんは、25歳のときから写真を撮り始めて50年、原発の写真を撮り始めて38年になるフォトジャーナリストです。

斉藤さんは、1967年の美浜原発の基礎工事の建設から原発の仕事にたずさわり始め、1981年に「運輸一般労働組合原子力発電所分会」を公然と立ち上げたその人です。

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