原発と憲法9条

『原発と憲法9条』(小出裕章著、遊絲社)を読みました。

昨年7月に、滋賀県大津市での講演タイトル「原爆・原発と憲法9条」から本書のタイトルがとられていると思います。

端的に言うと、小出さんが、憲法9条についてどう語っているかを知るために読みました。

「他の解釈の余地もないほどに明確ではないでしょうか。軍隊なんて持たない、戦争はもう一切しない」。明快です。

「Nuclear Development」は、イランがするときは「核開発」、日本がするときは「原子力開発」、こうして「日本が原子力をやるのはいいことだ」と思わされていないか、とも指摘。

核兵器について、日本政府の公式見解が「核兵器だって持っていい」とはっきり言っていることを外務省文書や国会答弁で示してくれています。

この講演のほかに、原発震災後1か月の4月と、7か月半後の10月のインタビュー。

「原子力の問題というのは…憲法9条の理念や、『私たちがどうやって生きていく』『どうやってこの国を作っていくか』という、非常に根本的な問題ともリンクしている」との言葉が大事だと思います。

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