視察2日目は金山町から。きのうのうちに移動しました。
午前中は金山町役場へ行き、昨年7月の新潟・福島集中豪雨による町内やJR只見線の被災状況と復旧へ向けた現況を視察。
金山町は人口が2500人ほどで、その7割が只見川沿岸に住んでいます。人的被害はなかったものの、災害後に亡くなったり、認知症が進展する高齢者がいるなど、「心のケア」が課題だと、長谷川律夫町長。
住宅被害は104棟、非住家被害は147棟、公共建物被害は10棟で、いまだ修繕工事が完了していない世帯も残されています。
とくに、発電専用ダム直下での被害が多く、町長は、電力会社の責任で町や住民への補償を求める姿勢です。
JR只見線の状況はJR担当者から説明を受けましたが、復旧そのものの見込みが現状では示せないほどの被害です。
次に、同じ町内にある東北電力の水力発電所(揚水式発電)の第二沼沢発電所を視察。1981年から発電を開始しており、県立自然公園区域になっていることから、主要な構造物は地下にあります。1・2号機合わせて、最大出力46万kwは、東北電力では最大の水力発電所。
昼食をはさみ、柳津町にある、やはり東北電力の柳津西山地熱発電所。1995年に運転を開始しており、設備容量は6万5000kw。ただし、蒸気量の減衰により、現在は2万8000kw程度にとどまっているとのこと。
なお、設備のうち、発電施設が東北電力で、蒸気供給設備は、今は三井金属が100%出資の奥会津地熱㈱のものです。写真で見ると、バルブの左側が蒸気供給設備、右側が発電設備で、その後ろに見えるのは、蒸気中に含まれる硫化水素を除去する装置。
水力も地熱も、これからの爆発的な普及が求められる自然エネルギーだけに、説明していただくみなさんの話も熱が入っていたようです。