『騙されたあなたにも責任がある』(小出裕章著、幻冬舎)を読みました。
「『騙されたのだから、責任はない』ということにしてしまえば、また同じように騙されてしまいます。それでは意味がありません。ですから、二度と騙されないために『騙された人には、騙された責任がある』と考えて欲しい」(まえがき)が本書のタイトルの根拠だと思います。
「なぜ東電と政府は平気でウソをつくのか」「さらなる放射能拡散の危機は続く」「汚染列島で生きていく覚悟」が本書の中身であって、「騙された責任をとれ」とは言っていないのですが、いま、ほんとうにこのことが日本国憲法のもとでの主権者に問われているのだと私は思います。