【江名魚市場のガレキ】
江名(えな)地域のかたで、間接的に無事を確認できているお二人をたずねましたが、出払っていました。二人のことなので、元気に仕事やボランティアに出かけているものと察しました。
津波の被害を直接受けた江名漁港前の様子をうかがいました。もちろんどこも片付けの真っ最中です。
呉服店のかたは、「避難が呼びかけられたとき、なによりもなくしちゃいけない、と思ったのは注文を受けていた中学新入生の学生服。金庫や通帳は行方不明。この建物も2・3階は大丈夫だし、何とか再開したい。1階はいろんなものがやられてしまっていて、回復できるかどうかの点検や、修繕などで支援がほしい」と。
すぐ隣りの商店でも、「1階はこのとおり全滅だが、すぐ隣りの家に傾いたわが家が寄りかかっている状態で、すぐにでも解体して二次被害を防ぎたいが、自力でできるわけでもなく、業者にすぐお願いして自己負担でできるわけでもなく。まもなく、行政の点検は来てくれる思うが。なんでもしてほしいとは思わないが、こうした被害救済のしくみはぜひ考えてほしい」と。
やはりすぐそばの丸源水産食品。冷蔵庫が津波の直撃を受け、「事業をやめようと思う」と。被災直後に、「縄文干し」の無料提供をしたのも、保管する手段がなくなり、食べたい人の手元に早く渡したい、との思いから。
この「縄文干し」は、浜通り医療生協でも組合員の人気商品であるばかりでなく、『丹精で繁盛』(瀬戸山玄(ふかし)著、ちくま新書、07年12月刊)でも最初に取り上げられています。
この際、私は、この「縄文干し」をなくさないで、の支援を市内ばかりでなく全国から集中してほしい、と強く思います。
【中之作漁港】
江名の隣りの中之作(なかのさく)漁港も津波直撃。まん前の商店にお2人のおばあさんがいるので寄ると、「津波で店の中の冷蔵庫が倒れていた」とのこと。
【中之作 鉄工所】
話が政治に及び、「政治家はこういう現場をちゃんと見てよ。そのうえでなにが対策として必要か考えなさいよ。原発だっていっしょ。この地域の船の人間は、船を降りている時期は原発で働く人が多い。生活とお金のため。だけど、原発はやめたほうがいい、って言う人も多かった」と。
原発をめぐっても、日ごろはなかなか聞けない話が出てきます。
Googleで「いわき市小学校」と検索したら、このウェブログが見つかりました。
それは良かったです。
最近までいわきに住んでいました。この写真、情報をポーストしてありがとうございます。いわき市に本当に戻りたいと良く思います。