配湯会社/設備壊滅/「顧客以外は話せません」

【下神白筒地(しもかじろ・どうち)】

13日前にたずねて、20リットルのポリタンク2缶分の水をいただいてしまった高校恩師宅にポリタンクをお返ししたり、その近所の水道管業者をたずねたり、小名浜の包括介護支援センターに寄ったり、医療生協の総代さん宅をたずねました。

そのなかで私が初めて知ったのが、小名浜の1200戸ぐらいでは、小名浜配湯株式会社からお湯を直接「配湯」されていた、という事実。

もちろん、料金を払ってのことですが、1970年から一般家庭、旅館、ホテル、大衆浴場、飲食店、理容店などが利用していました。その多くは、水をお湯にする設備は持っていないのです。

その配湯が来年11月にはなくなる、という話の矢先、今回の大地震で設備が壊滅し、前倒しでお湯が来なくなってしまった、というわけです。

市に出向いても、「この事業は国の管轄で、市としては何の権限もなく、せいぜい、住民の納得を得てほしいし、そのための説明会を開いてほしい、と耳打ちするぐらい」とのこと。

こうした事業があること自体、初めて知りましたが、会社をたずねて住民の不安を伝えたら、「顧客以外のかたには話せません。行政指導も受けて、顧客のみなさんにはお知らせします」とのこと。

何の対策・補償の話もないままでは、住民の納得は得られるはずもありません。

【小名浜大原の家】

「配湯会社/設備壊滅/「顧客以外は話せません」」への2件のフィードバック

  1. 配湯問題は利用者にとって深刻です。
    年金受給者、遺族年金だけで生活しなければならない人間にとっては
    「死活問題」になりかねません。
    「熱供給事業法」に基づく公益事業として運営しているにしては、
    小名浜配湯の対応は本当にお粗末だと感じます。

  2. 業者や監督官庁に、利用者・住民が横のつながりを持ってきちっと働きかけることが大切と思って、その後も何人かのかたがたに話をうかがっています。
    とりわけ近所の「弱者」のかたがたが困らないように、足元の地域のネットワークを築いておくことこそが大切なときです。そのサポートができれば、と思います。

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