いわきの医師数/絶対数不足と勤務医不足

医師数を公けの数字として知るには、2年に一度、厚生労働省が行なう「医師・歯科医師・薬剤師調査」の結果によるほかありません。最新の数字は2008年のものです。

いわき市では、前回(06年)とくらべ、病院勤務医が24人減り、診療所勤務が4人増え、全体としては20人の医師が減っています。

人口10万人あたりの医師数では全国平均より50人近く少なく、実数でみると170人近くも足りません。そのうえ、病院勤務医と診療所医師との比率は、いわき市は52:48、福島県全体では61:39、いわき市を除くと63:37です。

この63:37が全国の病院勤務医と診療所勤務の医師数の比率に近いのではないでしょうか。

つまりいわき市では、医師の絶対数が全国平均よりも170人不足しているうえ、病院勤務医が少ないのです。35万人都市にあって、救急車が病院にたどり着くのに救急隊が難儀する市になってしまっているのです。

広域市であるいわき市は、それぞれの地域に目配りしながら、適宜市立病院を配置して、民間病院や診療所と連携し、市民の医療を守り、安心して暮らせる市をつくるべきところ、3つあった市立病院をついに一つにしてしまいました。

地域の医療を安心できるものにし、医師がこの地域で生きがいをもって働きたいと思える地域をつくる最大の力はけっきょくは市民の意思であり、そして行政の姿勢です。

共産党はこのことをもっとも自覚的にとりくんでいる政党だと思います。

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