「松川事件の真犯人」

吉原公一郎『松川事件の真犯人』(祥伝社文庫)を読みました。これまた、「積ん読本」の消化で著者には申し訳ない気持ちです。著者は同郷の大先輩。本書は、1949年8月に「発生」した松川事件から、「松川裁判の勝利」が「人民の自覚と団結以外にはあり得ない」ことが証明されたほぼ13年後の1962年1月に三一書房から新書版で刊行された著書の、2007年12月の再刊です。著者から当時、直接手渡されたのに、今ごろの読了となりました。
福島県内で起こされた、戦後の日本の針路を左右する「大謀略事件」とされますが、事件そのものが私の生まれる10年前。時代背景を含め、「歴史遺産」として残す運動も広がっている事件であり、おおいに学ぶ意義を今になって感じ取っています。

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