『文学部で読む日本国憲法』(長谷川櫂[かい]著、ちくまプリマー新書)を読みました。
1933年に谷崎潤一郎が書いた『陰翳礼賛(いんえいらいさん)』は、1868年の明治維新から65年ほどたった時の随筆だそうです。その時代は、江戸時代が終わって60余年、すでに失われた江戸時代までの文化こそが「純日本風」の文化であるという幻想が生み出されていて、谷崎もそんな幻想を抱いており、著者によればこの著作は、「日本文化についての名随筆とみえながら、じつは日本の近代化の歪(ゆが)みを映し出した傑作」とのこと。
ならば、戦後の時代精神について考える戦後の作品はないか、と探し続けてたどり着いたのが日本国憲法。
その日本国憲法が日本人に求める民主主義、平和主義、表現の自由の3つの言葉を日本人が習得したとはいえず、「日本の戦後はまだはじまったばかりです」。同感です。さて、けさもまたセミの新たな抜け殻。咲き終わっているアジサイにつかまっています。
夕刻には党創立94周年記念講演会を自宅パソコンで視聴です。冒頭に、SEALDsの諏訪原健(たけし)さん、安保関連法に反対するママの会の西郷南海子(みなこ)さん、市民連合の広渡(ひろわたり)清吾さんの3人の来賓あいさつがあり、 続いて3人の新参院議員のあいさつ。トップがわれらがいわぶち友さん。武田良介さん、山添拓さんと続きました。メインは「野党と市民の共闘と、日本の政治の展望」と題した志位和夫委員長の講演。