キリスト教・イスラム教

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『これならわかる キリスト教とイスラム教の歴史 Q&A』(浜林正夫著、大月書店)を読みました。

本書も11年前(2005年1月)に発行された本で、アフガニスタン戦争やイラク戦争などをめぐり、宗教間の対立は人類にとって不可避の問題であるかのように言われていなかったでしょうか。

そんなこともあって急いで読もうと思ったように記憶しますが、読んだ形跡がまったくなく、これまた「積ん読」でした。

著者が本書で2つの宗教だけを取り上げた理由は三つ。

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一つはこの2つの宗教がとくに多くの信者を持ち、両者をあわせると世界の人口の半分以上に達する、ということ。

二つは、冷戦が終わってから、キリスト教とイスラム教の対立が世界の紛争の焦点になるという『文明の衝突』は避けられないのか、この対立は十字軍以来の宿命なのかどうか、歴史を振り返って考えてみること。

三つは、明治以来、ヨーロッパ文化=キリスト教文化に慣れ親しんできた日本人として、文化の多様性を学ぶため、キリスト教にとっての異文化であるイスラム教のことを知っておく必要があること。

本書の冒頭は、キリスト教もイスラム教も、本来はユダヤ教から出てきた兄弟だ、という話から始まります。

一度読んで理解に及ぶかどうかはともかく、全体像をながめられたような気はします。

 

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