「規制基準に適合しても、事故は起きうる」「安全であるとは申し上げない」「再稼働の是非について、規制委は判断しない」
原子力規制委員会の田中俊一委員長が繰り返し表明していました。
「原子力規制委が安全性を確認した原発は、着実に再稼働する」
安倍首相が再三表明してきた態度です。
要するに、無責任体制のまま、安全神話を完全復活させ、国が前面に立って、原発再稼働と原発推進政策を推進する、ということです。
戦争法、TPP、社会保障・雇用「改革」、沖縄米軍基地などと同様、過半数を超える国民の声など関係ない、ということです。現代政治の前提の民主政治をになう資質すら持ちあわせていません。
川内原発の近隣3県の5市5町が住民説明会の開催を求めても聞く耳持たず、です。
川内原発から160キロ圏内には、爆発的噴火を繰り返している桜島や口永良部島(くちのえらぶじま)など39の火山があります。火山学会は「予知できない」という大規模噴火を九州電力は「数十年前に予知できる」と強弁し、政府はこれを追認。
医療・介護施設はじめ、住民避難のまともな計画と体制もありません。避難は時間との争いなのです。
だいたい、福島原発事故の原因はいまだ究明されていません。溶け落ちた燃料のありかもわからず、事故収束の目途すら立ちません。新規制基準は、福島原発事故の教訓を生かしたわけではなく、アメリカ、ヨーロッパの基準より劣っていることは国会で何度も指摘されていることで、「世界で最も厳しい基準」はウソです。
再稼働したきのう、8月11日は、福島原発事故から4年5か月の「月命日」。日本中の原発が停止した原発稼働ゼロが1年11か月。電力不足など起きていません。
安倍暴走は断じて許せません。安倍政権打倒です。
きょうは県党の会議があり、福島市・いわき市を往復しました。