『検証「社会保障改革」』(新井康友他編著、自治体研究社)、『2015「改正」介護保険』(日下部雅喜著、日本機関紙出版センター)を読みました。
「社会保障」は、国民生活の実態、生活上の諸困難を正しく把握するところから解決方策を示すべき、という視点から、大都市・農山村の実態調査もふまえ、書かれています。
生活保護、介護保険と地域包括ケアシステム、高齢者の社会的孤立、過疎地域における障がい者の暮らし、農業を取り巻く住民の暮らしと福祉、原発避難者、都市集合住宅の高齢者、中山間地域の住民の生活のそれぞれを示し、社会保障の再生方向と提言がまとめられています。
「介護保険」は、来年(2015年)4月から改定介護保険の多くが実施されようとしていますが、そこでの市町村による新総合事業を中心とした改悪制度の内容と問題点とともに、利用者とサービスを守るため、「あきらめず立ち向かう」課題も提起しています。