いわきの北部である四倉(よつくら)地域に住むかたから、放射線量の高いホットスポットが家のすぐ近くにあることや、市として設置を考えている仮置場の場所について、実際に見てほしい、と要望があり、高橋あき子市議とたずねました。
家のすぐ裏が国有地で、海側に行くには便利な通路で、おととしに「潮害防備保安林」とされています。3人の簡易空間放射線測定器がそれぞれ毎時4~7マイクロシーベルトを示す場所があります。
うかがったお宅では、野外で毎時0.2ぐらいなので、目と鼻の先でこれだけ違います。
仮置場については、住民説明会も開かれていて、住民の間でも意見が分かれているのが現状です。
午後は「止めよう! 戦争も原発も」と題した「9条の会 公開対談」企画がありました。
対談したの小森陽一さん(9条の会事務局長・東大大学院教授)と伊東達也さん(原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員・浜通り医療生協理事長)。
それぞれに全国を飛び回って忙しいためか、打ち合わせなしの対談だそうですが、草の根のとりくみによって世論を変え、司法の姿勢を変え、立法府・行政府の姿勢を変える展望を示してくれました。
1990年の湾岸戦争時から、日本に対する海外派兵圧力が強まり、アメリカに忠実な目下の同盟国としか国際的には見られていなかった日本が、アメリカの言う通りにできず、小泉首相にいたって「自衛隊が行く所が非戦闘地域」と言わざるを得ない原因が憲法九条の存在にあり、逆に、国際的には憲法九条の存在によって日本の信頼が実は広まっていることが、小森流に語られた話には興味深いものがあります。
原発を受け入れた福島県が、県内原発ゼロを実現し、再生可能エネルギーの先進県となることが、日本の未来をどれほど照らすことになるか、がんばりどころです。