『文化と固有価値のまちづくり』(池上惇著、水曜社)を読みました。
「はじめに」がたいへんに強烈です。
「『日本の国土が地震多発地帯にある』という固有性を無視し、原子力発電所を大地震と津波が急襲する海岸の低地に建設する行為」を「『人間はエゴの塊であって何が悪い』という利己主義」の象徴として断罪しています。
3・11を契機に、日本各地における被災者との交流、災害からの復興支援の絆の広がり、さらには都市生活の反省から新たな故郷への回帰の輪が広がり、これらのことが経済発展と地域再生は「文化と固有価値によるまちづくり」によるとする認識を広げている、と著者は指摘します。
本書は、「一人ひとりの実践」を基礎とした良心経済の“ひろがり”と“つながり”こそ、経済発展の原動力とする「あたらしい経済学」の提起の書でもあります。
ついでながら、昼食に作った具だくさんのラーメン。ニンジン、ホウレンソウ、コマツナ、モヤシ、ワカメ、カツオブシ、チャーシュー。これだけたくさん食べられるのも最後?