今だからはっきりしておきたいのですが、県議4年任期の間に、議長・副議長は2年任期で替える、という福島県議会の慣例にかかわってです。
11月8日、臨時議会を11月13・14日に開催することを確認する各派交渉会があって、私が共産党会派からの委員として初めて参加しました。この場で議長と副議長が、「わたくしごと」と言いながら、14日に辞職することが表明されました。
なので14日には、議長・副議長選が行なわれることははっきりしていました。
それまでに地元紙報道では、議長・副議長に自民党所属議員がなるかのような「党内人事」として報じていました。
私たちとしては、従来、議長は第一会派、副議長は第二会派から出すことが、公平・公正を保持する最低限の条件という立場で臨んでいました。
そんななか、第二会派の民主・県民連合の姿が見えなかったので、私がその控室を11日におとずれ、私たちの意向を伝えました。
翌日、民主・県民連合から、「副議長に候補者を出す」との意向が伝えられ、翌13日、候補者ご本人と会派役員があいさつに見えました。「議長は第一会派、副議長は第二会派ということなので、議長候補は自民に投票したい」とのこと。私が11日に言ったことそのままでした。私が問題にしたのは、議長・副議長を自民が引き続き独占する姿勢だったのですが。
14日の議長選後、各派交渉会の場で私は、新議長を前に、「議長が新任あいさつでおっしゃったように、公正・公平な議会運営と、オール福島で事にあたるためにも、議長・副議長人事は議会構成を反映させたものにするべきだ」と発言しました。
結果として、副議長も自民党議員でしたが、票数は32対25。選挙前に各会派をたずねた際、ある会派では「各派交渉会で正論を言ってくれたことを会派会議で報告させてもらった」、選挙後は候補者も私たちの控室にあいさつに見え、「各派交渉会で発言してもらって力強かった」と。
ある議員は私に、「今回の副議長選の舞台をつくったのは共産党だと聞いたがほんとうなのか」と。
私は、議会の構成を反映した議長・副議長人事にするのに、第二会派としてどうするのでしょうか、と聞いただけ、と答えるほかにありませんでした。