きょうは県党の会議があり、その帰り、車でラジオを聞いていたら、資源エネルギー庁が福島第一原発の敷地内から1日あたり約300トンの汚染水が海に流出しているとの試算を明らかにした、と。
と同時に、いわき市漁協が来月からいわき市の沖合で始める予定をしていた試験操業の開始を延期することを決めた、とも。
私は、この2年5か月間に話を聞かせていただいていた県漁連やいわき市漁協の役員や漁民のみなさんの顔を思い浮かべざるを得ませんでした。また、4月に選挙応援で行った島根県松江市の漁港で出てきてくれた元漁師の高齢者が「漁に出られない福島の漁民のことを思うとやり切れない」といった場面も瞬時に思い出されました。
汚染水と地下水の問題では実は、6月議会中の6月28日の常任委員会で、事故前と事故後の地下水について県が東電から聞いていることを聞かせてほしい、と質問していました。
事故前からも、第一原発1~4号機地下には1日1000トンの地下水が流れ込んでおり、サブドレーンという設備で汲み上げて海に流し込んでいた、とのこと。この設備が震災で壊れて復旧中で、今は汚染水と混じる400トンを含めて1日800トンの水を処理し、そのうち400トンを循環させている、と聞いている、と説明を受けました。
そこで、1000トンだった地下水のうち400トンが汚染水と混じっているなら、残る600トンはどうなっているかを聞いたら、地下を通ってどこかに行っているらしいと聞いている、と。
きょうのエネ庁の試算では、その600トンのうちの300トンが放射能の汚染源に触れて海に放出されている状況ではないか、という話。
しかしこんなことは、2年5か月たたなくてもわかることではないんでしょうか?