視察最終日、三宅島自然ふれあいセンター「アカコッコ館」をたずねました。
「アカコッコ」というのは、伊豆諸島とトカラ列島でのみ繁殖する日本特有のツグミの仲間の鳥。国の天然記念物で、レッドデータブックの絶滅危惧ⅠB類にもなっていますか、ここではごく自然に目にできます。
このセンターでは、三宅島の火山・野鳥・森・海など、火山活動が織り成す独特の景観、溶岩原から回復する自然の姿などを含め、三宅島の最新の自然情報を提供しています。
その後は、火山ガスの高濃度地区にある村役場本庁舎へ。ここでは業務は行なっておらず、きのうたずねたのは「臨時」村役場でした。
現在も火山ガスが続いていて、「火山ガス観測システム」によって24時間体制で島内14か所で観測が続けられていて、5時間平均だったと思いますが、0.2~0.6ppmでレベル1の注意報が発令されます。
【噴火で埋もれた神社の鳥居】
ちなみに、島内では、ガスマスクの携行が義務づけられています。きょうも正午近くから、風下区域にレベル1の注意報発令がありました。
【警報装置】
昨年からは全世帯に「IP告知端末(テレビ電話)」を設置し、自宅でも火山ガス情報や生活情報を見ることができます。
さて、視察を終えて帰りは飛行機を予定していましたが、火山ガスと風の様子により、きょうも欠航。きょうまでの5月の23日間で、飛んだのは5日だけ、とのことでした。
船便で帰ることになり、福島へは仙台行き最終の新幹線。間もなくあしたになるころに、県庁控室に寄り、置きっぱなしの着替えをもって宿所で休みました。