「原発をなくすいわき市民の会」の呼びかけで、原発被災地視察をしました。案内は伊東達也さん。
マイクロバス1台だったので、定員は30人にも満たないのですが、原発事故賠償にかかわる関東圏の弁護士さんや、関西の大学の教員、福島市からの参加もありました
今や福島県内の常磐線最北端のJR駅の広野駅、広野町・楢葉町にまたがるJビレッジ、楢葉町町内の宝鏡寺・竜田駅、富岡町のJR富岡駅、東電第二原発をながめる富岡漁港北側の海岸、富岡町内、町立保育園を見て回りました。
Jビレッジ敷地内には、作業員に向けた党のポスター。事故1年前に富岡高校を卒業した娘がサッカーの練習や試合で来ていたスタジアム。
竜田駅には前にも来ていましたが、投函を「防ぐ」ための日本郵便ポストには初めて気づきました。
駐輪場はあの日のまま。
富岡駅前もそうです。娘の送り迎えと、高校同級生との飲み会でたまに来ていましたが、惨状そのままです。このあたりは、今年3月下旬からの「区域再編」で、昼間だけはもどってきてもいい区域ですが、およそ暮らせる条件はなく、何のための再編か、と言わざるを得ません。
町の中も、道路の向こう側は帰還困難区域、こっちは昼間は帰れる、とされても、なんの意味があるのでしょうか。
こうして歩くと、悲しみと同時に、国策によってこうした地域をつくった国も、その庇護でぬくぬくとしていた東電も、なんの責任もとろうとしていないことに怒りがこみ上げます。
この現実を見に来てください。これが最大の被災地支援だと思います。