『危機のなかの教育』(佐貫浩著、新日本出版社)を読みました。
就職氷河期、フリーター、非正規雇用、青年の引きこもり、ワーキングプア、青年のホームレス化、孤独死、無縁社会、貧困ビジネス、就活、年越し派遣村、派遣切り…
現代日本社会をおおうこの現実と深くつながった学校教育の現実をトータルに、客観的に把握できれば、日本の教育がおかれている極限的といっていい矛盾と危機が見えてくるに違いありません。
が、競争に囚われた日本社会は、その危機を危機としてとらえることができないまま、矛盾のなかを突き進もうとしているかのようです。
その事態を明らかにし、その転換によって、日本社会と教育の再生の望みが見えてきます。
そしてまた、3・11後の教育改革への一つの問題提起の書でもあります。